吹田東高校名物のツツジの花が咲き始めています。この2枚の写真は、まさしく本日、撮ったものです。ちょっと分かりづらいかもしれませんが、上段のほうのツツジが少しずつ花開き始めました。
5月になると、下の写真のように美しく、校舎脇の斜面を彩ります。（こちらは昨年の写真です）
毎年、花を見ていて思うことがあります。私には季節ごとに大好きな花がたくさんあります。もちろん、ツツジも大好きな花の一つです。
ですが、その季節になるまで、その花のことを忘れてしまっていることも多いのが実情です。桜が咲き始めると桜のことを考えて、陽射しが強くなって向日葵のことを思い出し、金木犀の香りがただよって金木犀の可憐さが好きだなぁと思う。
花に感情があるとしたら、ひどい話だと思うのです。花咲く季節まで1年間、一生懸命耐えながら養分をたくわえてきたのに、人間はその一番綺麗な時期にしか自分のことを見てくれないなんて。
それでも花は文句も言わず、毎年、とても美しい姿を見せてくれる。とても素晴らしい存在だと思うのです。自分の美しさに自信があるからこそ、他の花が咲いている時期に、焦ることなく、着々と養分を蓄えることができるのかもしれません。
私たち人間もそのようにありたいといつも思います。
「世界に１つだけの花」という歌がヒットしたのはもう18年も前になりますが、きっとその頃まだ産まれていなかった皆さんも、この歌は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ひとりひとり、必ず、花咲く時期がやってきます。
他の花が咲いている時期に焦る必要は全くありません。むしろ、他の美しい花を見て楽しみましょう。そして、しっかりと養分を蓄えて、それぞれが美しい花を咲かせることができたらと思います。