12月8日、大阪歯科大学の濱島淑恵教授にご来校いただき、「ヤングケアラー 家族のケアを担う子どもたち」という題名で、本校の教職員研修をしていただきました。
ヤングケアラーとは、ケアを担う子ども・若者たち、という意味で、お手伝いとの区別が付きにくく、自身では自覚がない子ども・若者もいるそうですが、最新の大阪府の調査では府立高生の6.5％が「ヤングケアラー」に該当し、だいたい1クラスに２～3名はヤングケアラーの生徒がいる計算になります。
通常のお手伝いとの違いは、「家で勉強する時間などは作れない」「友達と遊びにいくことができない」など【量の多さ】や、テスト前だから休むなどといったことができない責任の重さ、通常子どもや若者がしないようなケアをするなどの【質の違い】にあるとのこと。
もちろんかなり肉体的・精神的な負担を感じているヤングケアラーも多いのですが、その行っていることの価値に気づけず無力感を感じている人も多く、大変さへの共感や、価値のすばらしさを伝えることの重要性をお話しされていました。
元ヤングケアラーの若者のインタビューがとても印象的で、学校ができること・先生たちができること、の大きさを痛感しました。
生徒の皆さんが安心して相談しようと思える教職員集団になれるよう、日々研鑽を積んでいきたいと思いました。