0706 ルールメイキングの会がめざすこと

匿名の卒業生の方からお便りをいただきました。

このようなお便りをいただけることが大変ありがたく、直接お話やお返事をしたいところを、匿名のためお返事ができず、
いつか見ていただけるかなぁとここに記したいと思います。

内容としては、本校の生徒の学校外でのマナーについてのご指摘でした。
そして、そのような状況下において、ルールメイキングをしていくのが不安である、といった内容でした。

まずは、生徒のマナーについて、本校は、こういった学校外や、社会に出てからのマナーに困らないように
校則をしっかりと守ってもらう教育方針を立てています。にも関わらず、そのようなシーンがあったということは、大変残念なことであり、繰り返し生徒たちにマナーの徹底を伝えていきます。

そして、吹田東高校がめざしているのは、ルールを全員がしっかりと理解し、自分たちで守ることのできる生徒たちになっていくための「ルールメイキング」だと思っています。
なぜこの校則になっているのか、わからないまま高校生活を送っている生徒もいると思いますが、
全国のルールメイキングを行っている学校の生徒の意見からは「校則の意味が分かった」というものが多いです。
「なぜそれが必要なのかがわかる」ことはとても意味のあることだと思っています。

その一方で、文部科学省も言っているように、校則は時代に合わせて見直しをしていくものでなければなりません。
またあわせて「少数派の意見も尊重しつつ、児童生徒の個人の能力や自主性を伸ばすものとなるように配慮しなければならない」ともうたわれています。

この夏には、12年ぶりに「生徒指導提要」が改訂されます。学習指導要領が改訂されると授業内容が変わるのと同じように、この生徒指導提要の改訂に基づき、本校の指導内容がこれに則ったものになっているか、見直しをかけていく必要があります。
3月に試案がすでに発表されていますが、特に校則については
「生徒の意見を表明する権利」についてや
「それぞれの決まりの意義を理解し、児童生徒が主体的に校則を遵守するようになるためにも、制定した背景についても示しておくことが必要である」ことが述べられています。

吹田東の「ルールメイキング」は、上記を生徒と教員が一体になって行っていくための活動です。
まだまだ生徒の参画も少なく、もっとたくさんの生徒の皆さんに参画してほしいと思っています。

ご心配をおかけしますが、卒業生や旧教職員の皆さまとともに積み重ねてきた吹田東の良さを損なうことなく、社会や高校生に求められるルールを理解し、「主体的に遵守するようになる」ための活動となります。ご理解いただければ大変ありがたいです。

カレンダー

2024年5月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31