1/19(火)3、4限3年生物理演習では、大阪大学安全衛生管理部 高橋 賢臣 先生にお越しいただき、実習を含め放射線の基礎知識をご講義いただきました。
放射線の基礎知識についてのご講義の冒頭、元々研究されていたマグマに関すること、マグマとウランの関係などをお話しいただきました。理科(化学)教員の私にとって、とても興味深いものでした。
実習の一つ目は、「霧箱を使った放射線の飛跡の観測」です。
霧箱は、蒸気の凝結作用を用いて荷電粒子の飛跡を検出するための装置で、ノーベル物理学賞受賞のチャールズ・ウィルソンが発明したものです。今回はエタノール蒸気をドライアイスにより過冷却状態にし、放射線が空気を電離して作ったイオンを凝結核として利用することによって、放射線が通った後を「飛行機雲」として目で見えるようにしたものです。今回は高橋先生から提供いただきましたが、自作することも可能なものです。
実習二つ目は放射線簡易測定器「はかるくん」を用いての「自然放射線の測定」です。私も実際に測らせていただきました。物理講義室では0.06µSv/h前後の値でしたが、先生にお持ちいただいたマントルで0.5µSv/hと大きな値を示し、思わず「おおー!」という声が出てしまいました。