令和7年3月24日、令和6年度3学期終業式を行いました。毎年のことですが、3学期
の終業式は、3年生が卒業し、1、2年生のみで行います。その少しゆとりのできた体育
館のスペースを見ると、3年生が卒業したことをしみじみと実感します。
終業式では、私からみなさんへのお話の後、部活動等で活躍したみなさんの表彰、生徒会
からの連絡、生徒指導部長からのお話がありました。
以下に、式中、私からみなさんへお話しした内容の抜粋をご紹介します。
~今日は3学期の終業式、みなさんにとっては、令和6年度のしめくくりとなる日です。
みなさん一人ひとりにとって、この1年間はどんな1年でしたか。1年前に、自分が考
えていたこと、こうありたいと願っていたこと、あるいは不安に思っていたこと、それを
思い出してみてください。そして、1年経った今、それはどうなりましたか。もしかする
と、できることならタイムスリップして、1年前の自分にちょっとアドバイスをしたい、
と思う人があるかもしれません。
けれど、みなさんは、その1年間の中の良かったことも、そうでなかったことも、すべ
てを経験した結果として、今、ここで終業式を迎えることができました。さまざまな経験
は、きっとみなさんをちょうど1年分成長させてくれたと思います。ぜひ、そのことを誇
りに思ってください。人によって、その成長の中身はそれぞれ異なりますが、あなたにと
ってのちょうど1年分、経験を積み、パワーアップができたのだと思います。
みなさんは、4月からは、それぞれ進級し、2年生、3年生となります。4月に入学し
てくる新入生はもちろん、新2年生、新3年生となるみなさんにとっても、新しい出会い
が待っていることでしょう。その出会いに心を馳せながら、次の学年への準備をしていて
ください。
さて、ここで私からみなさんへ、一つ宿題を出します。北高では、校舎内のあちこちに、
交通安全に関する「標語」が掲示されています。その中で、私が一番気に入っている、あ
るいは気になっているのが、職員室の扉に貼られている「坂の上の青春 坂の下の安全」
という標語です。42期生より、とあるので、42期生の誰かが考えてくれたのだと思
います。この標語は、交通安全のために、ああしましょう、こうしましょう、などとは一
言も言っていません。けれど、ここに書かれている「坂の上の青春 坂の下の安全」、こ
の意味が全くわからない、という人はいますか。おそらく、みなさん、なんとなくわかる
と思います。そして、ここにいるみなさんの数だけ、解釈のバリエーションがあるのでは
ないかと思っています。それが、この標語のおもしろいところです。ぜひ、この春休み、
すき間時間に、この標語の意味を自分なりに解釈してみてください。この続きはまた、始
業式にお話ししたいと思います。では、みなさん、4月の始業式に、元気な笑顔を見せて
ください。~