4月7日、大阪府立高槻北高等学校第49回入学式を実施しました。
4月らしい春の陽射しの中、満開の桜が新入生を迎えてくれました。
新入生代表の「宣誓」には、緊張の中にもこれから始まる「坂の上の輝く青春」への期待があふれていました。
49期生のみなさん、ご入学おめでとうございます。
以下は、式辞からの抜粋です。
~さて、先ほど紹介した、本校の教育のキーワードの中に「高める」という言葉がありました。北高生であるみなさんに高めてもらいたいこととしては、「人間性」「社会性」「人権感覚」「国際感覚」等、数多くあります。私は、中でも、それらすべての基となるものとして、「感性」を高めてほしいと思います。感じるという字に性質の性と書いて「感性」、何かを見たり聞いたりしたときに、深く心に感じ取る力です。同じ一輪の花を見ても、同じ小説を読んでも、同じ音楽を聞いても、それによって何を感じ取るかは人それぞれで異なり、正解があるわけではありません。何をどのように感じとっても良いのです。「感性」が豊かになると、一つのことから、たくさんのことを感じ取れるようになります。そして、その感じ取ったものからどんどんイメージを膨らませて、誰も思いつかないような新しい発想を思いつくこともあるでしょう。また、たくさんのことを感じ取れるということは、日常の中のちょっとしたことからも感動を得ることができるでしょう。その独創的な発想や感動は、探究心にもつながり、価値観や視野を広げることになります。そしてそのことが、さらに、先に述べた「人間性」「社会性」「人権感覚」「国際感覚」等をも高めることにつながっていくのです。
では、その「感性」を高めるにはどうすればよいのかですが、まずは、さまざまなことに興味を持って、そこで出会うものを「感じ取る」ことが大切です。今、「もの」と言いましたが、それは単なる物とは限らず、出来事であったり、人であったりすると考えてください。そして、そのとき、一つの面からだけではなく、上から下から、あるいは斜めからは何が感じ取れるのか、右から左からではどうか、と、さまざまな面から「感じ取る」ようにしてみてください。そのようにして、一つ一つを丁寧にじっくり「感じ取る」ことが、「感性」を高めることにつながっていくのです。 ~中略~
みなさんは、これから、北高という新たな環境で、新たに出会った先生や先輩や仲間たちとともに、授業や、さまざまな行事や、学校外での学びを日々、経験していくことになります。その日常の中で、ぜひみなさんの「感性」を高めていってほしいと思います。~