1学期始業式 〜出会いを大切に〜

4月8日(火)、令和7年度1学期始業式を実施しました。

始業式に先立ち、離任された先生方の紹介、今年度赴任された先生方の着任式を行いました。始業式では、私から生徒のみなさんへお話しした後、春休み中等に部活動で活躍したみなさんを表彰しました。始業式に続く対面式では、在校生代表として生徒会長から、そして新入生代表から、お互いに挨拶を交わしました。

以下は、始業式で、私がお話ししたことの抜粋です。

~1年生にとっては、北高に入学し、何もかもが新しい環境で、新しい出会いがあふれています。2、3年生はというと、去年までとよく似ているのだけれど、ところどころ違う環境といったところでしょうか。ともすれば、その「ところどころ」の「違い」にとまどってしまうこともあるかもしれません。けれど、その「違い」も見方を変えれば「新しい出会い」と言えます。その「出会い」を大切に、出会ったものと向き合いながら一歩一歩、進んで行きましょう。

さて、3学期の終業式の日、私から2、3年生のみなさんに、ある宿題を出したのを覚えていますか。そう、「坂の上の青春、坂の下の安全」の解釈です。1年生のみなさん、この言葉は、北高のあちこちに掲示されている、標語の中の一つです。おそらくは「交通安全」のためのものなのですが、私はこの言葉にそれ以上の広がりを感じています。そこで、みなさんなら、どのように解釈しますか、と質問したのです。これは、昨日の入学式で、1年生のみなさんにお話した、「感性」を高めることにもつながります。通常の解釈としては、「坂の上の北高で毎日の学校生活を楽しんだ後、帰りに坂道を下るときには安全に注意しましょう」となるような気がします。では、「坂の下の安全」とは何かにこだわって解釈してみると、例えば「学校生活を充実したものにするためには、学校以外での生活の場面でも、健康や行動に気を付けて過ごしましょう」あるいは、「私たちが北高での学校生活を楽しめるように、保護者の方々はもちろん、地域の方々も北高生を見守ってくださっていることを忘れずに」という解釈もできます。もっと、イメージを膨らませると、「北高で青春を謳歌している私たちは、私たちを支えてくれている社会にも目を向け、自分たちにできる社会貢献を考えていこう」ということになるかもしれません。

こうでなくてはならない、という解釈があるわけではなく、どう解釈できるかを考えることで、いろいろなことに気づき、新たな発見にたどりつくこともあると思います。これは、この標語の解釈だけのことではなく、日常のいろいろな場面で応用できることです。何事も、一面的な見方で理解するのではなく、他にどのようなことが考えられるかと思いを巡らすことで、解決できる問題も多いと思います。

今日から始まるこの1年が、みなさんにとって「輝く青春」の1ページになるよう願っています。そして、例の標語ですが、もし、おもしろい解釈を思いついた人がいたら、ぜひ、私に教えてほしいと思います。~

   

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