A trip to・・・

10年以上も前のことになる。以前勤めていた学校で夏休みに短期間の海外の大学で学ぶプロジェクトの実施に関わり、その後、その企画はSSHから援助をいただき、GLHS10校を結ぶ海外研修へとつながっていった。GL10校の参加者はそれぞれ学校を代表する個性的で様々な能力を持つ意欲的な面々で毎年唯一無二のTEAMを作り上げた。TEAM力を高めていく過程で研修の目的やその中身、それぞれに研修に期待すること、帰国後にやりたいことなどを共有した。一生忘れられない思い出、貴重な体験となったという感想をもらえたことは今も私の背骨を支えてくれる大切な一コマである。研修中、心に残っているのは茨高から参加していた生徒が毎回「修学旅行」を自分たちで計画、立案、実施するということを他の9校の生徒たちに披露してくれていたことである。他校の生徒たちは一様に驚愕、憧憬、尊敬、一言では言えない思いを抱いている様子が見て取れた。そして私もその一人であった。

 昨日、76期生の2-2藤澤秀真さん、2-4小川祥太朗さんがしおりの巻頭言を依頼するために校長室にやってきてくれた。「楽しく学べる機会としたい。」とさわやかな笑顔を携えて伝えてくれた。生徒の皆さんのその思いが叶うよう、そして十数年間あこがれ続けていた企画に携われる喜びをかみしめながら、全力で応援し、見守りたいと思います。