Seize Every Opportunity!

 4月第一週目、家路を急いでいるときに電話が鳴った。名前の表示を確認しながら、電話を受けた。想像していたより2オクターブくらい高い声で校長就任を祝っていただいた。その後、話題の中心は、茨木高校のWWLの発表の中身へと移行していった。「時間をかけて、丁寧に、そして丹念に調べたものを誠実に発表していた。その全てに心を動かされた。」とお伝えいただいた。10数年の交流の中で、この時ほど昂って、矢継ぎ早に話す氏と触れ合ったことがなかった。だからこそ、いかにその発表のレベルが高かったのかということが容易に想像できた。

 そして、今日、その発表をしてくれた両名とお会いする機会を得ました。修了書をお渡しするという儀式を終え、WWLの企画へ応募した動機を伺いました。

国際関係に興味があり、今、そしてこれからの時代に必ず必要であるコンピューターを駆使することが求められるこの企画に心惹かれ申し込んだ。

医療関係へ進もうと考える中で、今の時代英語が話せないとだめだと思っている中で視界に飛び込んできた募集要項、プログラミングなどやったことがない中でのトライだった。

ドイツの大学関係者からのレクチャー、京大大学院生からの対面での指導、インドネシアの学生たちと英語での交流。どれをとっても簡単な、楽なものではなかったけれど、長期間にわたって取り組んできたことは貴重な体験として心に残っている。

 この企画に携わったすべての人は、もろにコロナウイルス感染症の影響を受け、何もできないかもしれないという恐れと常に向かい合っていたのだと思われる。だからこそ、成果を残してくれた高校生への感謝の気持ちが声の高さとなって届けられたのだと思う。

 何か面白いことをやりたい、関わったことをやり遂げたい、その気持ちが成果へとつながり、多くの人の心を救った。今の、生き惑うことが多いコロナ感染症の真っただ中でどう生きていくことがいいのか示唆を与えてくれる「掲示板のお知らせとの出会い」のお話でした。