Interest

動詞では「興味・関心を持たせる」名詞では「興味・関心、興味・関心をそそること(もの)」とジーニアス大辞典はご教示くださいました。

デート指数、アイス指数、靴下指数、Writing指数、徒歩指数、ニキビ指数、小テスト指数。還暦を迎える寸前まで昭和、平成、令和と生きてきましたが、今までに思いもよらなかったことと出会えた「観天望気と天気予報」の授業の中でのプレゼンテーションでした。

よいプレゼンはよい聴衆を生み、また、よい聴衆が良い発表者を生み出すという好事例に出会えたことに感謝しています。

「隣のクラスの声がすると雨」「月始めなのに回線が遅いと雨」「先生がチョークを折っていたら雨」英語のパラグラフに見立てれば、トピックセンテンスでぐっと惹きつけておいて、ボディーの組み立てのところではラジオのパーソナリティー、お天気の神様の教示、テレビのニュースキャスター(CMが入り、ニュース中では「気圧と沸点の機械」の紹介)など様々な展開を見せて聴衆の心をぐっとつかみ、質疑応答でも担当でない班からたくさんの質問が出ていました。校長という立場でなければ、聞きたいことが山ほどありましたがぐっとこらえました。ただ、今まで漫然と見ていた景色の美しさやそこから何か新しいものが発見できるのではないかという新鮮な輝きが、日々の中に見出せたことはほんとに幸せなことだと感じています。発表の後、「少しでも誰かの役に立ってほしいと思います」と複数の班の発表者が言うたびに、心の中で、少なくとも私は空が大好きになりましたとつぶやいていました。

Interestには「利益」「利子」の意味もあるのですね。身の回りで起こる様々なことに興味・関心をもって世界を広げることがすでに「利益」であり、そこから何か得る副産物があればそれは「利子」なのかもしれません。音響のタイミングもばちっと合わせ、場面に応じて聴衆が黒板を見やすいように教壇で立ったり座ったりを繰り返し、原稿を一度も見ずに発表を自分のものにしていたみなさん、興味・関心を持って取り組んだことが、将来大きな「利子」となって皆さんを下支えしていくことを楽しみにしています。

それではお天気の神様に感謝の意を抱きつつ、様々なお天気をご紹介して今回のブログを閉じたいと思います。