In six months (2)

6か月後は年度末。3月も残すところあとわずかという時期です。一年の締めくくりと新年度の準備とあわただしい時間を過ごすことになる時期です。

体育祭の閉会式で共通テストまでの残りの日数を告げられ、一つのことを終えたすがすがしさと、新たな課題へ向かう不安とが交錯する3年生の様々な反応、表情を見ながら何か応援することができないかとあれこれ考えました。(実際には、笑顔で挨拶することくらいですが...。)

30数年にわたる教員生活の中で、就職試験の面接対策、企業訪問、4年制大学へ進学の夢を叶えるところから、一般入試まで勉強を継続する、何とか関関同立に合格、国公立大学をめざして5教科7科目、3月まで粘るということ、京阪神の大学や東京あるいは医学部をめざすといった様々な進路指導に関わってきました。

どの年の、どの学校の、どの場面の、どの学年の誰と話をしていても共通して大切にしてきたことは、目の前にいる生徒が、その時の自分をどう思い、どう感じているか、そして将来どんな夢を抱き、どうなりたいかを確かめることでした。財務省、外務省、総務省など国家公務員として働いている者、医師、教員、レコード大賞新人賞を手に入れた者、それぞれ夢をかなえた人に共通しているのは、みんな高校生だったということです。目の前で、あるいは横並びで長い時間話をし、自分のことを語り、将来のことを語り、追い求めるものを確かめる時間があったということです。何度も悔し涙を流し、過去を振り返り、(その当時の)今と向き合い、未来へ思いを馳せる時間を繰り返し、繰り返し大切にしました。

教頭として勤務していた学校で、当時のセンターテストが思うようにいかなかった生徒から相談を受けました。1か月ちょっとしかないなかで志望する大学は難しいと判定が出ているが、どうしてもその大学に行きたい❗️どうすればいいか❓という内容でした。総合問題、英文和訳、和文英訳と自由英作。5週間の計画を綿密に、入念に立て学習を始めました。1月最終週、うまく英語が書けないと嘆く彼(女)に志の確認(Heartのcare)、学習の診断(Mindのcheck)を2日に一度行いながら、2月の第2週を迎えました。返却が遅れてしまっていた1番最初に提出した自由英作の添削を見て、提出者の名前を見て自分の作品であることを確認し、言葉をなくしていました。たった3週間前、自分が書いていたもの、そしてその日提出する予定の英作文がまるっきり次元の違うものであることに気づき愕然としたのです。たかが3週間、されど3週間。その3週間で見違えるように成長した彼(女)の力がその後2週間でさらに伸びたことはお伝えする必要がないかと思います。

In Six months! No fewer than Six months or No more than Six months, that is your choice!