千客万来

昨日は、校長室の扉をノックする音に心躍らせる一日となりました。

最初のノックは先日、推薦入試の面接練習をした3年生でした。面接練習を一通り終えた後で、「本番までに何かできることがあったらまたどうぞ。」というやり取りを経ての訪問でした。

 「面接は相手に合否を測ってもらう場ではなく、自分自身を表現する場、もし仮に合格、入学し、通学することになったら、大学の中枢にいる人に自分をアピールする時間などない。これは最大にして、最高のチャンスだから、思う存分楽しむ最高の舞台にすること」これは、常に面接練習の際、勤務したどの学校でも冒頭に話していた言葉で、就職や専門学校の入試でも、同じようにしっかり自分を表現することに専念することを伝えてきました。形式の練習はほんの少し触れる程度で、面接を受ける人がどんな人間で、何が好きで、何が得意で、どんなことができるのか、時間をかけて話しを聞く。その人が自分自身の志、自分にしかない良いところに気付けば、あとは自分の力をいかんなく発揮する心を整える作業をするだけです。こんなことを言ったら叱られるかもしれませんが、英語を教えるより、この面接練習の時間に人間発見、人材発掘をする方が好きで、得意かもしれません。みんな、それぞれにしかない、それぞれの良さがあるのです。その良さに気づいた時の心から吐き出される息、あふれんばかりの笑顔に接することほど幸せを感じる瞬間はありません。そしてその幸せを共有できた時、面接の本番での成功はほぼ約束されたも同然なのです。

 "Press"が鍵、ExpressとImpressをキーワードに全力を尽くせることを願い、握手をして送り出しました。授業見学の際、暖かく迎えてくれた3年生の皆さん、一人ひとりにエールを送りたいところですが、それが叶わないことも承知しています。校長室から皆さんが本番で力を発揮できることを願い、祈り「気」を送ります。

 次に訪れてくれたのは、本日実施のホットスクエアのご案内に来てくれた1,2年生の係りの生徒お二人です。コロナウイルス感染症の影響で、様々な活動が制約される中で実施できることの喜びとイベントの概要を説明してくれました。私も楽しみにしていた行事で、取材と校長ブログ掲載の許可をもらえて「成果有り」の会談となりました。短い時間でしたが、私自身の体験してきたお話をし、感染症との戦いはまだ続きますが、今後も国際交流関係の行事の在り方を模索していきたいということをお伝えしました。教員生活の半分(21世紀に入ってからはほぼ9割)はその関連の業務でした。何とかこのご縁を生かして、力を尽くしたいと思います。 

 B&S、ホットスクエア。ノックは無用です。世界への扉は開かれました。さあ、飛び出していこう!実りある一日になりますように!