廊下を歩く。各フロアの、各教室で先生方が授業をされている。去年も授業を見ると心弾むものがあったが、今年は、また、格別だ。先生方の説明されている声、板書の様子、スライドの色使い、音のない教室で先生が、前で佇んでいる姿を拝見するだけでも、この後どんな展開が待っているのだろうと心躍らせながら次々と教室を後にする。
学校とは、何十年も変わらず大切に引き継がれている「営み」と、世の中の流れを受け入れ絶えず刷新していく「試み」が共存する世界だ。今年授業を廊下から垣間見るだけでも心が弾み、踊るのは「営み」と「試み」のコラボレーションがさまざまなものを生み出し、人の心を豊かにしてくれる場面に数多く立ち会えたからである。
校内の樹木について学びながら、人や歴史を感じるという授業の様子--生命、歴史、人、まつわる想い(2022年4月22日校長ブログ)(←昨年度の授業の様子はここ)―を拝見しました。今年は教頭先生も同行されたようです。見えているもの、聞いていること、感じること。今、この瞬間、体験していることすべてが、今年の、もしかしたら一生の始まりの瞬間になるのかもしれないと想像すると、生徒のみなさんの前で流れている時間がより愛おしく感じられました。
物理の授業では「何を使ってもいいですよ」と呼びかけながら、先生が廊下に出てこられる場面に出くわしました。生徒の中には廊下に出て来ていろいろな「試み」をする人も見られました。体を動かしながら、心を開いていく。そして頭が素早く回転する。去年見ていた、生き生きとした表情に今年も出会えて幸せです。
先週金曜日に行われたSNS講習会で、講師の篠原嘉一先生は様々なSNSの最新の情報をご提供されながら、「人としてやってはいけないことは、ネット上でも、対面でもやってはいけないんですよ。」―What you can do(2022年4月23日校長ブログ(←昨年度のご講演の様子はここ)―とお伝えいただきました。
いずれの授業や行事の中でも、日々変わっていく状況の中で変えなければならないこと、変えてはいけないこと、変化していることに気づくこと、その中で変わらずにあるものに敬意を払うこと。昨年から今年にかけて、同じことに出会いながら様々な新たな学びがあることに喜びを感じています。今週で、4月、最初の1か月(2023年という秤で見れば3分の1)が終わります。CHALLENGE CHANGE CHANCE 実りあるCycleとなりますように!