おおきなかぶ

 5月1日(月)茨木市の消防隊員の方にお力添えをいただき避難訓練並びに消火訓練を行いました。避難に要した時間については、様々な受け止め方があるというご感想をいただきました。参加者一同しっかりと受け止めて今後の日常生活の営みを見つめるべきだと感じました。消火訓練の際に、消防隊員の方の見える位置に移動してくださいの指示に対して、前から順々に着座し(教員の声掛けもありましたが)、後ろの方から前に移動、一定の広がりをもってみんなが注視できる形を作り上げました。要した時間はほんの数分でした。自分たちで主体的に考えて行動=考動することでよりスムーズに事が運ぶあたりは茨高生の面目躍如といったところでしょう。そしてそのことを踏まえての「避難に要した時間」への隊員の方のご示唆だったように思います。避難の鉄則「おはしも」を常に心の中に携えておきましょう。

 消火器を用いた消火訓練の際に「火点」をめがけて、風上から使用し、自分の身長を越える炎となっている場合には、消火をあきらめて、避難を開始するということをご教示いただきました。火が自分の扱える以上のものとなる前に、火の元(根っこ)のところで消火できることが大切なのですね。きちっとした方法があることを確認しながら、避難訓練の前の時間に、授業見学をしながら校内を回っているときに、園芸部についてのお話を伺ったことを思い出しました。

 先日いただいたおにぎりに入っていたツタンカーメンの王陵のえんどう豆についてお話しいただき、時間、空間を越えて「味わう喜び」について語り合った後、約20年前に園芸部の農地確保のために、埋まっていた木の根っこを掘り出す作業をしたと笑顔で話され、中庭の根っこを示されました。ラグビー部の屈強な部員と技術職員の方々のお力添えで掘り出すことができたというお話でした。見慣れた景色の中にも、油断のならない歴史のある茨木高校の一端に触れた午後でした。

 

見えていた根っこ。これならすぐに取り出せると思って、掘り出したらこんなに大きな力強い根を張っていた。

 人の心も、きっと同じ。人の可能性も、きっと同じ。今、見えているものの奥に、その奥底に大きな広がりと力強さがある。そう思って掘り続ける。探り続ける。それが教育(今、目前にある課題に取り組み、前へ進む)=今日・行く、)で成果は明日(以降に)来る。日々、明るい日を待ちながら、今日を生きるんですね。明日からGW後半、部活動に、心の洗濯に、いい時間をお過ごしください。(今日の授業を大切に!)