ぁああ

7日土曜日の午後に久敬会(同窓会)、昨日10日にはPTA役員会、総会、実行委員会に参加しました。様々な会議に参加し、みなさんのあいさつで、コロナウイルス感染症の猛威が収まりつつあり、行動の規制が緩和され始め、以前の日常生活が取り戻されつつあるというメッセージを拝聴する機会が多くなりました。

同窓会では日曜日の午後の時間をフルに使って母校にとって、そして在校生にとってよきものをどのように提供するかということ等についてのご議論を拝聴し、昨日はPTA役員会、総会、実行委員会で約4時間近くの時を費やし、お子様のために保護者としてどのように力添えができるかということに思いを馳せていただくご様子を拝見いたしました。

 逆境だらけのコロナ禍で学べた貴重なこと、それは「たりまえ」「りがたみ」「たたかみ」の言葉の意味を深く考える機会を得たことです。「あたりまえ」だと思い、取り組めたことに対して、取り組める機会を得られたことが「ありがたい」と感じられるようになり、「ありがとう」を言葉にし、伝え合うことで「あたたかさ」を分かち合い、そこから次へ向かうエネルギーを得られたという体験の機会を数多く得られたことです。

生徒のみなさんにとっても、教職員にとっても、日常の「あたりまえ」は、多くの人のご尽力、ご助力のおかげで成り立っています。門の開閉、樹木の剪定、雑草の駆除、いたるところで多くの方のお力添えがあっての「あたりまえ」、コロナウイルス感染症が無事終息を迎えた後も「ありがたい」と感じられ、「あたたかさ」を共有できる世界を維持していきたいですね。

以下は総会でのご挨拶です。

 皆様こんにちは、校長の高江洲です。日頃は本校の教育活動にご理解、ご支援いただきありがとうございます。本日は、ゴールデンウィーク開けのあわただしい中お運びいただきありがとうございます。

 先日7日に、同窓会の理事会がありました。議事が進む中でそれぞれの想いをお伝えになる中で議論が伯仲しました。様々な観点から論じられ、どの意見にも理があり、日曜日、休日にもかかわらず、これだけの情熱をかけられる同窓生の皆さま、愛される茨木高校で勤めているということへの大きな喜びと、又身の引き締まる思いに包まれる時間を過ごしました。なぜこのような人々を生み出し続けることが可能なのか。この問いは赴任以来ずっと問いかけており、この学校を後にするときまで問い続けていくことになるのだと思います。ただ一つだけはっきりとしているキーワードがあります。それは自主自律の精神です。培っていくためには何が必要なのでしょうか。昨年度末、「学びを変え、社会を変える教育の可能性」というシンポジウムでそのヒントとなるものに出会いました。企業の方二人のご意見の中で、お一方は江戸時代の教育について触れられ藩校やお寺で会読が行われ、それぞれが自分の意見を言い、人の意見に耳を傾ける。これが自学自習、自主自律の精神を育むうえで大きな効果を発揮していたということ。そしてもう一方は、人間にあって、AIにないもの、それは「共感する力」だと仰いました。

 ご家庭で、日々の授業や行事、部活動での様々な課題を持ち帰ったお子様をそっと見守っていただきますようお願いいたします。キーワードは2つ。一つめは寺子屋の「寺」という漢字です。人偏が付くと侍、行人偏をつけると待つ。そして言遍をつけると詩。そっと側にいて、じっと待ち、必要とされたときに、詩として「夢」や「理想」について語り合ってください。もう一つはAzukeruです。そしてここというときに共感、気持ちの共有Shareをしてください。AzukeruにSが添えられたとき。そこにSazukeruものが舞い降りてくると信じております。お子様が高校生活で数多くのものを授かりますようご家庭でもお力添えいただきますことをお願いいたしまして私のあいさつとさせていただきます。