またね!

11月15日「バイバイ」のブログで書いた、生徒玄関のところで再会を愛おしむ光景、来週がいつか分からず泣きじゃくる子どもの話。

先日の音楽の授業見学の後で、少しだけ話をさせてもらう機会を頂いた。(お願いをしてしまった。)昨年の、音楽会で聞いた曲。歌詞の中に出てくる「またね」「手を振る」「あたりまえ」「幸せ」の言葉。そして曲の、旋律の、歌声の美しさ。抑えきれない思いがあふれた。音楽の授業の中で2年生が届けてくれるその曲を聴き、どうしても伝えたくなった。

「お話しできますか?」「今日は、時間がないから明日でもいい?」普段する、あたりまえの会話。その時には明日が来ないことは予想できなかった。懸命に練習をしていた。3年生徒の引退試合のためにすべてをかけていた。コロナウイルス感染症による休校。試合を棄権しなければならなくなった。膝から崩れ落ちる生徒。消える明日。

「明日」が「今日」になること、「あたりまえ」が「ありがたく」感じられること、そんな事を思い出させてくれる曲だということをお伝えした。音楽祭で、披露してくれることを心から期待したい。

何か「欠」けた状態に「可」能性を見出させてくれのが「歌」、豊かという文字に「曲」、響くという文字に「音」、奏でるという文字には「天」がある。天まで届く音が、歌が、曲が心を豊かにしてくれますように!

春夏秋冬、雨の日も、暑い日差しの中でも、寒風吹きすさぶ中でも、今日を迎えられること、生徒玄関で出会えること、一つひとつ感謝して言葉を交わそう。「おはようございます。」