宝探し

  あなたのもっと良いところを引き出したい。正面にいる3年生に投げかけた言葉です。幸運なことに、入試に向けての模擬面接をお手伝いすることができました。志望理由、大学に入ってからの抱負、将来の進路、高校時代に心に残ったことなどを中心に一通りお話を聞いた後で振り返りの時に思ったこと、伝えたことが冒頭の部分です。

  昨年も書いたことですが、英語を教えることと同じくらい面接に携わることが好きです。もちろんお作法の部分、一呼吸一動作やEye to Eye(Tie)など基本的なことはお伝えしますが、何よりも大切なことは「自分にしかない良いところに気づく、良い部分を知る」「目標とする場所(部署)の魅力に気づく、魅力を知る」そしてそれを「自分にしかない言葉で表現する」そして「目の前にいる人にその想いを伝え、届ける」。

  上の4つを実現するために、ひたすら宝探しをする。そして、この世の中でそれを伝える一番良い表現を見出す。時間はかかる。心は汗だく。時には涙も...。そらそうだ。一生を左右するかもしれない大一番だ。合格が目標だ。夢の実現だ。でも実は、もっと大事なことがある。合否に関わらず自分と向き合う大切な時間だ。自分は何ができて、何が得意で、何が苦手なのか。自分の向かう先には何があり何をどうしたいのかを知る。そして目の前にいる大人が自分のために懸命に自分と向き合って一緒に歩もうとしていることに気づくこと、自分のことを理解してくれている人がいるということに気づくこと、それが遠い未来でつまづいたときにも支えになることを願いながら一緒に時を過ごす。決して前から手を差し伸べて引っ張らない。側に寄り添い、背中をそっと押す。自分自身に、将来の夢に気づいた人は自ら走り出す。涙を拭いて、笑顔で走り出す。その瞬間に立ち会うことが好きだ。

  以前のブログで書いた -Interest- 自分に、夢に、「興味・関心」を持った時点でもう「利益」がある。生きていく力を授かっているからだ。そのうえで夢が実現できたならそれは「利子」だ。

  76期生、3年生と直接お話できる機会が持てることはこの上なく幸せだ。一人でも多くの人の背中が押せますように!今年も合格祈願のカンガルーを76期生のみなさんに、約320頭(匹、個?)折り、祈りたいと思います。一人でも多くのみなさんの自己実現が叶いますように!

  昨日(それまでにも)訪れてくれた77期生のみなさん、「新生代第四期(現在)の次の時代に繁栄する生物について」の発表へご招待していただいているにもかかわらず、訪れることができず申し訳ありません。77期生への-Interest-は尽きることがありません。次の機会をください。

今日も一日「好奇心に満ちた日」でありますように!

      右は75期生に向けて祈り、折ったカンガルーたち⇒