競技かるた、硬式テニス、スキー、ソフトテニス、ダンス部、陸上部、読書感想文、人権作文、英作文コンテスト、部活動、個人、団体、府大会、近畿大会、全国大会での活躍が認められ、様々な分野で、様々な形で結果を残した人たちの紹介、表彰が行われた。
近畿大会に出ること、そこで表彰されること、そして全国大会に駒を進めること、その全国大会で表彰されること。一つひとつかみしめてみるとどれもこれも偉業である。流れの中で皆さんのご紹介となってしまっているのが本当に申し訳ない。ただ、聴衆がその価値をきちっと味わう力があるため、祝福の拍手の温もりに救われる思いだ。
学びの報告会では、今夏のGLHS10校のアメリカサンフランシスコ研修に参加した3名(2年生1名、1年生2名)が自分たちの体験について語ってくれた。UC Berkleyの学生たちとSDG's等様々な課題について議論し、様々な問題解決のプロセスをたどりながらその手法、技術を身につけ、現地で活躍する日本人からの講義、ミュージアムでの問題解決学習などから研修が意図した本質的な学びを得た。また、寮にいる大学生、あるいは大学院生に話しかけ、知を自ら勝ち取るという経験、状況を自分たちで変えていくという力を身につけるという生きる姿勢を身につけた点、そしてかけがえのない一生の友を得たという話をしてくれました。学びはずっと続くもの、さまざまな観点で、様々なことを学び続けていかなければならないという思いを強くしました。
以下は、校長挨拶です。 少し時間が長くなりスケジュール変更を余儀なくしてしまいました。すいません。
令和5年度 冬季休業前 あいさつ
3学年がそろう最後の集会。そして直接3年生(76期生)に語りかける最後の集会です。少し振り返らせてください。みんなに語り掛ける機会は4月始業式、9月体育祭、10月後期始業式の3回でした。
4月10日 Taskという単語に、「私」Iと「あなた」You(U)を入れてみてください。お互いが預け、預けられるものに気づきましたか。ローマ字になります。TasUkI、「襷」(タスキ)です。授業、行事、課題研究に取り組みながら、「私」から「あなた」、「あなた」から「私」へ数多くの、色とりどりの「タスキ」TasUkIが受け渡される機会を見守り、応援していきたいと思います。佳い一年になりますように!
9月1日 皆さんは今日1日「幸せになる」を目標にしてください。それぞれのパフォーマンスには点数がつきます。審査もあります。が仲間との触れ合いや作り上げてきたことを今日この場で披露できているこの瞬間に立ち会えていることが幸せであるということに気づけたら、それはきっとみなさんの一生を下支えすることになるのだと思います。幸せになる。「な」と書いてみてください。「な」の右の点を取り除く。点数なんて関係ない。左側のプラスをテンのない右側の下の部分とドッキングさせてください。現れる文字は「す」です。みんなが結果に左右されることなく笑顔が満ち溢れ、心から声を出すことができればみんなが幸せになる。そして、その姿を見ることで仲間、保護者の方々を幸せにすることができるのです。
10月10日 自分が無くてはならない存在だということに気づく。(この世界のいつかどこかで自分を待っている人がいる。)です。もう少し言葉を添えます。この地球上の、もしかしたらこれからは宇宙のどこかで、ここにいる皆さん一人ひとりを必要とする、みんなじゃないとだめな「ヒト」「コト」「モノ」が待っているんだということに気づいてほしい。
ちょっと弱音を吐かせてほしいのです。集会での校長の弱音です。 英語の自動詞ってどんな動詞か思い浮かべてみてください。目的語が無くても意味が伝えられる動詞。それでも英語が苦手な生徒にとっては煩わしい区分けです。いろんな本を手にし、いい定義を探している中で、「子供や赤ん坊でもできるのが自動詞」という説明がありました。単純なことと定義づけることができるのでしょうか。Lie, Sit, Stand, Walk, Run, Cry
みなさんLiveについてどう思いますか。赤ん坊もできるんですよね。このLiveが自分にとっては大変な一年でした。4月に取り組んだ胃の中のピロリ菌退治。10月医者からの退治できなかったという宣告。 のどの不調。声の出にくい原因はポリープ状のできもの。除去以外に元通りにはならないという医師からの宣告。自分に対してだけ目を向けると、どうしてもLiveを反対側から読んでしまう。結果、悪いことばかり考えてしまう。
そんなときに自分をいつも奮い立たせてくれる原動力は人のために生きる。誰かの役に立てるから、自分も生きられるんだという気持ちになること。それが集会での言葉につながっています。そして生徒のみなさんや周りのみなさんから働きかけてもらえたことで何とかここまで生きて来られました。すべて赤ん坊や子どもでもできる営み、nod, bow, smile, look, listen, talk, say at, to, with などの暖かい前置詞を添えて届けてくれる自動詞たちです。
Evilなものに負けそうになった時こそ、暖かいまなざしで見つめ、耳を傾け、声をかけ、微笑みかける、お互いにそう励まし合いながら「生きる」を支えあえたらいいですね。いや、私は皆さんからそう支えてもらって今年2023年を生きてきました。心から「ありがとう」
1年間を駆け抜けた1年生78期生、課題研究が佳境を迎え、苦境に陥るかもしれない2年生77期生、そしてこれから3か月一番苦しいところに向かう76期生。苦しい時こそ前置詞を添えて自動詞の営みを大切にしてください。
3年生とお話をしながら思いついたことをお伝えして最後のメッセージとします。夢を実現するためには過去の、昔の、今の自分を乗り越えなければなりません。「古い」という字を右に倒してください。そこに叶えるという文字が見えますか。新しい自分に出会える、夢が叶う2024年になることを心から願い私のあいさつといたします。
年末年始に少し自分と向き合う時間ができたので76期生への合格祈願カンガルーを折ろうと思います。「人のために生きる」が私の原動力です。