One of the problems to solve!

ブログが追い着いていない。もう一週間以上経過してしまったが、2月10日(土)にGLHS合同発表会が実施された。現在の社会の状況や未来社会を見据えて、― 食品ロス解決への道、One Healthを大阪から世界へ、誰もが使いやすいメイクブラシの開発、Transgender Athletesのスポーツ参加についてー、中学道徳の授業、暗記科目の学習における自己効力感について、三島由紀夫に関する違う観点からの2つの発表、そして現実身近に直面していること、食堂注文のオンライン化など多種多様な発表がなされた。

本校からは「ペンギンにやさしい個体識別」というタイトルで地球温暖化の研究に利用されているペンギンの生態調査の際に用いられる翼帯が及ぼす悪影響を軽減する識別法を考案することを目的として行われ、蛍光塗料を用いてペンギンを傷つけずに個体群を識別する方法を結論として提示した。

講評の際にこの合同発表会にずっと携わって来られたお二人の先生からお話を頂いた。大阪大学の先生は「5歳児は1時間に107個の質問をするが、6歳で問いを発しなくなるようになる。」というお話をされた。学校で先生から質問され、それに答えることがメインになるからだそうだ。

自分たちが問いを立て、自分たちで答える。しっかりとした問いができれば、答えが見つかる。多くの問いを持つものが多くの答えを見つけられる。良質の問いを持てば良質の人生を送ることができる。RQの重要性についてご教示頂いた。

GLHS評価審議委員の先生からは会のスタート当時、課題研究は教科と切り離された特別なものとして認識されていたが、今は教科学習と一体となって総合的な力をつけていく上で重要な役割を果たしていることについてお示しいただいた。自分のやりたいと思うことを職業にできる人は3%。わからないことや好ましくないことに出会い、常に問いかけられることが社会に出たら当たり前になる。探究活動の重要性はまさにそこにあるというお話は参加者のこれからにとって大きな示唆を与えてくださったように感じた。

本校の発表に対する評価シートの中で「研究の王道の流れを押さえたモデルとなる探究です。」というコメントを頂いた。発表してくれた二人にとって、支援してくださった京都大学のアドバイザーの方々、そして携わっていただいた先生方にとってこれ以上に励みになる言葉はないほどの大きな力を添えていただいた。運営に携わっていただいた大阪大学のスタッフの皆さま、GLHS10校各校の先生方、生徒の発表までに力を尽くしてくださった先生方、そして何より発表者のみなさんお疲れさまでした。いい時間をありがとうございました。