One of the problems to solve!(2)

1996年、教諭になってから6年が経過していた。6年めの研修で発表が必要となり学級経営と教科教育について2本のレポートを書いた。両レポートともタイトルがうまく行ったのか披露する機会を得た。このころから人前でプレゼンの機会が増えていくことになる。

教科学習では、なんとか英語嫌いの生徒たちに文法を身近に感じてもらおうと多くの文法項目を生き物にたとえてみることに取り組み、その成果を発表することとなった。完了形をカンガルー「袋の中に過去分詞を入れて、過去から過去、過去から現在、現在から未来へジャンプする。」不定詞はカマキリ、「右の鎌は遠くの獲物、動詞を狙い撃ちする副詞的用法、左の鎌はすぐ目の前の名詞をとらえる形容詞的用法。そして両手とも下げてノーガードで止まっている名詞的用法。」関係詞はヘビ。息子のビヘ男が後ろまで進んでえさのないことに気づき先行詞まで帰ってくる。ビヘ尾の旅物語。接続詞のthatはサンタクロース。袋の中にSV(OC)を詰めて、袋の中身を確認したら「~ということ」と言って、前のトナカイSVに繋ぐ...。といったようなことを冊子(21世紀に入りオーストラリアから帰国後にはパクパク[CompactでImpact パクっと飲み込め文法事項]と命名し3校でどんどんReviseしていった)にし、生徒の理解を促していた(つもりであった)。英語の研究会や、教育庁の英語科主任の研修時にみんなの前でご披露した。教育庁の研修では2本の発表の中の一つで、もう一本はその当時から英語で英語の授業を研究されている方の発表だった。また、研究会では結果的に生徒の混乱を招くのではないかというご指摘を頂いた。(今となっては全くその通りであることに理解が及ぶ。)当時30を少し過ぎたあたりで、英語が苦手で嫌いな生徒のための工夫をあざ笑われているような気分になり、自分の志が踏みにじられているような気がした。(未熟でした。過去形にしていいのか...。)研究の際の質疑、あるいはご指摘というものが真摯に前を向いていくための必要な過程だということへの理解が不足していた。

IBARAMA1の発表を拝見した。昆虫食、水素自動車の利用、富士山のごみ問題、バイオマス発電の普及率を高める。大五郎。いろんな思いから出発し、探究活動が始まった。様々なアドバイスやご指摘がある。よりよくなるための言及だ。2年次の合同発表会で一定のGoalも見ることができた。-Answer the question- から-Solve one of the problemsへの第一歩だ。様々な世界で活躍が期待される茨高生の探究活動への第一歩だ。臆することなく歩んでほしい。