IBARAKI 高校

4/9 AM昨年同様出張。GLHSの会議でこの夏のアメリカ研修の募集の話があった。また、団長と呼ばれたい気分に満たされながら、しかし、急いで帰らなければならない。去年は対面式に間に合わずIBARAKI高校の話を聞き逃した。

朝吹いた強風のおかげで対面式をはじめとする諸行事に参加することができた。生徒会長のWINDの紹介。二つの読み。二つの働き。風が吹く。風を吹かせる。曲がりくねった道をみんなで風に乗って進んでほしいと願った。もちろん時に少し止まり、だからこそ行き着く景色を愛で、奏でられる曲を楽しみながら歩んでくれることを1年生も理解をしてくれているようだ。1年生のスピーチの際は過去2年と同じように執行部の人が全力で走ってマイクのオンオフを調整する。おなじみの光景が共生の証だ。想いがあふれる語り口に万雷の拍手。

 テニス、バスケット、スキー、バドミントン。運動系のチームや優秀選手賞などの個人の活躍の数々の上に今回はフォトコンテストや料理の部門でも秀でた部分を示してくれた。14000作の中の6作に入賞。まさしく度肝を抜かれた。

 GLHSの国内研修。茨高独自のBeyond iの研修の成果発表。東北地方での震災、原発の状況を通して「外の世界へ目を向ける大切さ」「何をどう受け止めるか」「知らない」ということを考え、学びがあったことを伝えてくれた。シンガポールの研修では現地についてのみならず、リーダーシップ、SDG's、STEM、チームビルディングなどたくさんの気づきとこれからの力を得て帰国したことが届けられる発表であった。ファーストカンガルーになってくれることを期待しています。

 離任式では、永田先生より茨高が大切にしているもの、生徒会活動についてお話しくださった。文武両道や行事などたくさんある大切なものの中でやはり勉強が一番大切だということを強く、繰り返し述べられた。見つめるまなざしの強さとピンと伸びた背中が届いた思いと比例する。生徒会活動については自治を放棄しないことを力説された。同感だ。学校は生徒がいて初めて学校だ。コロナ感染症が猛威を振るう中、2か月生徒のいない学校で勤めた経験を持つ。もううんざりだ。あんなことは2度とあってはいけない。でも、永田先生はこの10年で一番の自治活動は体育祭の中止という結論に至った際の論議だと仰った。私にとっては思い出したくもないあの経験の中で、最高の議論をしていた学校、それが茨木高校だったということにただただ敬意を表したい。出会いと別れが春の風物詩と前回のブログで書いたが、本当に大きな存在の旅たちを自覚した。多くの生徒が永田先生のところを訪れ、最後の言葉のやり取りをした。

 朝一番から吹いていた強い風は、一日の終わりにはBreezeになった。一雨ごとに淡いピンクにすべてを生かす緑が現れる。ハナミズキに支えられながら新しい年はスタートする。「さよなら」、どこかの曲がり角でまた会いましょう!