息吹

ずっと書けずにいた。2023(令和5)年度が終わらない。

3月30日(Sat.)吹奏楽部第43回定期演奏会。音楽に精通した人、お子さんや孫さんの活躍を見に来られる方々、小さなお子さんや後輩を見守る様々な年代のOB・OGの方々、そしてエールを送る他校の吹奏楽部の人たち、その全ての人たちに(All of the people<Everyone<Each of the audience)かけがえのない時間を与えてくれるパフォーマンスの数々であった。

木管、金管、大、中、小、様々な管楽器の奏でる多種多様な音、力強さ、清らかさに魅了される。Conductorの毅然とした中にある暖かさ、演奏が始まる前のOne Second、この緊張感がたまらなく好きだ。一気に吹き込まれる「息」(自分の心と書く)。命を与えられた楽器たちが奏でるメロディー、ハーモニー。ストリングベースの響かせる重厚な音が時にリードし、そっと下支えする。

何度も惹きつけられたパーカッションの演奏。響かせておきながら止める。止めることによって「響く」ということの意味がより大きくなる。様々な演奏の中でいくつもの役割をこともなげにやり切る力、凛々しさ、カリスマ性のある優雅さに心を持っていかれました。

生徒のみなさんの演奏に聞きほれ、心奪われる瞬間は数えられないほどありましたが、併せて時空を超えて参加くださるOBの方々のお力添えには添える感謝の言葉が間に合いません。この縦のつながりが、吹奏楽部の奥行きのある音を生み出す原点である。そして茨木高校の大切な、何物にも代えがたい迸る力の源であるように思います。

「今は耐えて練習しよう。春になればいい音が出る。」-Rose of February- 茨木高校吹奏楽部の生徒だから乗せられるであろう感情、その吹奏楽部とともに歩んだからこそ書けた感情を盛り込んだ曲。土越昇一郎さんの作品に2023年のすべてを救ってもらったような気がしました。心から感謝申し上げます。吹き込む息(Wind)、曲がりくねったからこそ奏でられる曲(Wind)、77期、78期、吹奏楽部のみなさん、OB・OGのみなさん、ご指導いただいたみなさん、いい時間、かけがえのない時間をありがとうございました。

※土越→「どっこい」と読むのか...。まだまだ学ぶことがたくさんあるなぁ。