英語は時制で時間だけでなく、心理的、物理的な距離も表す。物事が起こる可能性について現実と離れていることを表すために過去形を使う。いわゆる仮定法過去だ。
If we had a fire, we would go out of the school building. 「もし火事があったら、校舎から出ていくだろう。」
現実には起こっていないから、過去形を使うことによって事実と反することを仮定する。
もう一方で、「火事があったら避難する。」ということは実際に起こったときには避難することは間違いなく起こるのだから仮定法を使わなくてもよし。未来を予想しての話だから、
If we will have a fire, we will evacuate. ←だめですね。一語取り除いてください。
時、条件を表す副詞節の中では、話者はその節の中のことが確実に起こると考えているので現在形を使う。If we have a fire, we will evacuate.
可能性が極めて低い場合には助動詞(助動詞にも心理的距離の序列がある)shouldを使って日本語で言うところの「万が一(一万回に一回)」の表現とし、動詞は原形になる。
現在形は現在を表すのみでなく、原形は未来をも表す。これが英語の最初の段階での躓きになり、だからこそ奥の深いおもしろい言語なのだ。
5月16日(木)避難訓練を実施した。shouldが必要であればいい。動詞は原形のままでいい。現在形となるのなら、避難した後のグランドで今日のような笑顔が見られればいい。
絶対に言いたくない(聞きたくない)言葉だ。
We wish we had tackled that evacuation drill more enthusiastically.