ふくよか Grateful! Great Graduates! GGG(9)

 校長として仕事をする上で一番歯がゆいことは全員の顔と名前が一致しないことです。今までの自分の教員人生を振り返れば、名前を呼びながら気になるトピックをさらっと織り交ぜながら挨拶をするのがベストなのですが、朝の挨拶の際になかなかそこまでは行き着けません。逆に、生徒のみなさんが思っている以上に私が皆さんのことを知っていたりもします。数多くの人に思いを馳せ、全ての人に同等の同量の愛情を常に注ぐということは難しいことだといつももがいております。

 先週の土曜日、同窓会(久敬会)の幹事会に出席しました。約3時間にわたるご議論がなされ、最終的には母校のため、在校生のためにできることの大切さについてご発言がありました。途中のご議論の中では、ご自身の生徒議会での役割のことを振り返られながら議事についてのご提案などがありました。まさしく生徒のみなさんが今、体験して向き合っているまさにそのことが将来のあらゆる場面で役に立つということの体現を見る思いがしました。また、先ほど校長として、「みなさんのことをみなさんが思っている以上に知っています」という次元を超えて、卒業生のみなさんは在校生一人、ひとりの名前はもちろん顔もわからない、まして一致することも叶わない中で、母校にいる在校生、後輩たちに対して何ができるかということを時を惜しまずご議論される姿に一昨年以来申し上げている茨木高校の「ふくよかさ」に改めて包まれる思いがしました。

77、78、79期生の在校生にその想いが届き、卒業後、ご議論いただいておられた皆さんのように母校に思いを馳せられる同窓生になってほしいと強い思いを抱きました。久敬会幹事のみなさま土曜の午後の貴重なお時間をありがとうございました。

 久敬会の会員のみなさまいつもご支援ありがとうございます。