秋のわくわくがいっぱい!

 空が高くなった。さわやかな秋の青空だ。朝晩は涼しくなったが、昼間は季節が逆戻りしたかのように感じる暑さだ。10月12日(土)、午後、久敬会(同窓会)の理事会へ向かう。生徒玄関のところで楽器を持った生徒のみなさんから「こんにちは」の声をもらう。元気の源だ。グランドの部活動の試合を見ながら歩を進める。後ろから、タッタッタッと走る足音。急いでいる気配。道を譲ろうとして後ろを振り返ると、「校長先生、当日で申し訳ありません。今日、軽音楽部が『がんばるフェスタ』でライブをやるのでお時間あれば聞きに来てください。」大きく息をしながら、とぎれとぎれに伝えてくれた。ちょうどその時間が会議中で、視聴できない旨を告げ、お詫びし、「文化祭の時に!」を合言葉にしてお別れした。

 土曜日の午後にもかかわらず数十人の理事の方がお集まりになり母校、卒業生そして在校生徒のためにていねいな議論を積み重なる時を過ごし、閉会前の連絡として同窓会係の先生から、本日のがんばるフェスタで、fusion部、軽音部の演奏、茨木商店街活性化映像8上映会、茨高X沖縄ひろげ隊の活動が行われていることが伝えられた。

 閉会後、駆け足でIBALAB@広場へ向かう。消防署前の交差点で演奏後、学校へ向かう軽音楽部員の後姿を見送る。「お疲れ様」は届けられなかった。

 会場に到着したが、催し自体はほぼ終了する時刻となっており、サータアンダギーは完売したという報告を受けた。展示された発表は自然、環境、食糧、社会、経済、平和、地域おこし、健康問題など多岐に渡り、ポスター展示のみならずB4を織り込んだ冊子をお配りしたということを伝えてくれた。市民の方々とも言葉を交わす機会がたくさん得られ、自らが学んだことを1200Kmの距離を越えて届けた。この企画にかかわった人たちは宿泊野外中にも様々な学びを学年全員で共有できるクイズを作成するなど他者に対する思いやりの気持ちがあふれているように感じる。きっとここでの触れ合った時間の中でも言葉を交わすたびに多くの人と「学び」以上の様々なことを分かち合えたのだろうと思う。

 同窓会会長様と理事の方がお見えになり、発表の内容とその伝えようという意欲に感心しておられ、応援していきたいという意を強くしたという心強いお言葉を頂きました。

 「広げたい」という思いから、ほんの小さな出発点から、沖縄の人の思い、茨木を含む地域の方々、活動の報告を聞きに来てくださった同窓会の方、皆さんを幸せにしたということをぜひ心の真ん中において大切に持ち続けてほしいと思います。人生って、社会ってそういう人たちの思いで成り立っているんですよね。心から感謝したいと思います。議論、企画、立案、実施に至るまで携わった生徒のみなさんお疲れさま。お力添えいただいた地域の方々、お世話いただいた先生方、本当にありがとうございました。もう学校にはポスターが展示されているのに驚きました。                 さわやかなのは秋の空だけじゃなかった。

この笑顔です