講義を終えられ、最後に校長室を後にされる本日の講師の方が、「正直申し上げると他の先生のご講義をお聞きしたかったんですよね。興味のある内容ばかりでした。」と仰りながら名残惜しそうにされておられました。私もまだ3回めの若輩者ですが、毎回、各お部屋を訪れ、お話を拝聴し、後ろ髪を数十本残して次の部屋へと移動しております。内容として示されたものを列挙する
―2030年のその先、丸ごと幸せな世の中づくり、宇宙をめざして:チャレンジの先に続く夢、素粒子物理学と量子ビーム・加速器科学、線状降水帯とその予測、冷戦体制崩壊に果たした音楽の役割、関大メディカルポリマー(KUMP)で拓く未来医療、勃興するバイオエコノミーと岐路に立つ日本、王朝人の暮らしをのぞいてみよう、ワーママ公務員になるまでと現在―
ご講義の中で、「平安時代中期の貴族の話、ビートルズが教えてくれたby 吉田拓郎、3年間で成長した姿を見られる。経験を楽しめる。研究は登山といっしょ。山に登ったら他の山の高さもわかる。先人の努力の上に立っていることがわかり、自分の研究が礎になることもわかる。ミセル...。中年ドクター宇宙飛行士受験奮闘記、下半身陰圧負荷テスト、「何かあったときにどうするかというTaskがたくさんある。」などの数々のKey Wordsをいただきました。
ご講義が終わられ、「もっとうまくできたのではないか、練習をして来ればよかった。」や「組み立てが違っていればもっとうまく受け入れてもらえたのではないか。」「たくさん話をした中のいくつか、あるいは、一つでも、将来のどこかで役に立ってくれればいい。」「質問があれば言ってもらえれば研究室に来られるように段取りしますよ。」「また、3年後ですかね。」与えてくださる方々の惜しみのない愛情のこもった数々のお言葉を頂戴しながら、これだけの愛情をうまく受け入れ、受け止められているのかという一抹の不安を抱えながら、「それでも茨高生ですからね。」と大きな心で「次」を示唆してくださる卒業生のみなさまに心から御礼を申し上げます。「ありがとうございます。」
本日は1年生保護者進路説明会を同時に開催し、ご講演もいただきました。大先輩大宅壮一氏の著作物に高校時代に触れた経験をお話になり、ご自身の研究について阪神大震災やJアラートを例にとりながら人間の心理、システムと人間の心の動きについてお話をされておられました。冒頭の部分だけをお聞きしましたので、この後に多岐に渡ってお話を頂いたことを関係の方からお伺いし、実り多いご講演いただいたことに感謝申し上げたいところでしたが、すぐに東京へのご出張があり、お伝えすることは叶いませんでした。
お越しいただいた講師のみなさま、お忙しいスケジュール、土曜日の貴重な午前の時間を頂き本当にありがとうございました。
後輩の生徒たちが、校長室で皆さんと並んで座る日が来ることに思いを馳せながら改めて本日のお礼を言わせていただきます。本日はどうもありがとうございました。