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 3月24日、2024年度にお別れする日。数少ない直接、生徒に語り掛けられる日。宿泊野外、体育祭、文化祭、妙見夜行登山、PTA協議会、中学生向け学校説明会、課題研究発表会、音楽会。部活動の報告。様々な場面で言葉を交わすことができた。思い出深い言葉がたくさんある。驚くことは数々あり、胸がいっぱいになり言葉が出ないこと、自分の感情に言葉が追い付かないこともしばしばあった。

 今日は終業式後、2年生の訪問、カンガルーを取りに来てくれた。あなたたちの未来を応援できるのならどうぞ役立ててください。卒業生の訪問。合格を対面で直接伝えたいから訪れたとのこと。ずっとお話がしたかったのでと訪ねてくれた1年生もいた。今年度も残すところ1週間。行く時間を惜しむ。愛おしむ。慈しむ。

 在校生だけではなく、卒業生(様々な学校の人たちも)、元同僚やPTAの方々に愛でていただいた校長ブログも3年間で399本を数えるまでになりました。これが400本めのブログです。(校長ブログを使って占いもできるらしい。素晴らしい作品をありがとう。)自分の綴る言葉がみんなに届くVOICEとなりますように!みんな1年間ありがとう。(皆様、3年間ありがとうございました。)

以下は式辞です。

おはようございます。2024年度、今年最後の集会です。3年間校長としてお話をさせてもらう機会の中で、自分の中でルールを作った。                             ① 本や著名人の言葉の引用を避ける。② 時事ネタを避ける。                  ③ 過去に話したことやブログで取り上げたことは取り上げない。

 今年最後の機会なので、今回は少しルールをやぶって振り返りながらお話をします。とはいえ、ブログの中からの抜粋なので、ほとんどの人にはNewだと思います。みんなの力がないと成り立たない挨拶なので、協力してください。質問をします。

 古典の上一段活用の動詞を挙げてください。

「射る」―「①矢を弓につがえて放つ。②矢や弾丸を目的物に当てる。③光が強く照らす。④向けて放たれたものが対象をとらえる。」―出発点と着地点を表す意味が同居しているということがおもしろい。例文「優しい言葉が心を射た」「言葉が心」KEYWORD

そして言葉を表す言遍と結びつくとこの言葉は「謝」という文字になり、(と結びつけば「謝罪」、深く心が動くと結びつけば「感謝」になる。)(上一段活用)

 言遍の力を感じたところで、協力してくださいね。頭の中で、大文字でNOISEと書いてください。みんなにとって届く言葉がいつも心を射て、心動いて感謝になるかというとそうとは限りませんよね。いま私が話している言葉自体がNOISEかもしれません。聞きたくないNOISEを、心を射る言葉、声VOICEに変えましょう。Nの左側の1をとって、Sの下半分をとり合体させるとD。最後の最後にやらかしましたか。Dで始まる単語を2つDifferentとDifficult。自分にかけられる言葉や声に対して「違う」と思ったり、「難しい」と感じたら、その声、言葉、意見はすべてNOISE。でも、もしかしたら、自分にとっては辛い声、痛い言葉だけど、自分が受け入れることが困難ではなく、必要なものだと受け止められたらそれはVOICEになる。音、とらえようによっては、「暗闇」になることもある。

だから心で下支えして音の響きを確かめる。心に下支えされた音、                 意 ― 意思、意志、意味、意見、意向、意図、意義                          その様々な「意」をお互いが感じあえたら、届いた言葉はNOISEからVOICEになり、                          心を射る言葉は「惑う」世界を「感じる」へ変え、感謝となる。

私自身もこの3年間、心を射られたことが数多くあった「謝罪」の機会は数多くあり、「感謝の念」は毎朝の挨拶に込めた。今年度最後の挨拶はやっぱり感謝の念で締めくくりたい。

みんなありがとう!朝の挨拶はもちろん、いろんな場面で交わした言葉と届けてくれた想いに支え続けられました。もう一度、ほんとうにありがとう!

最後に、ドイツ語のタイトルがついている校長ブログがあります。そこに奇跡を起こすための方程式が書かれてあります。数多くの奇跡をみんなが起こせることを願って私の贈る言葉とします。