傷つけない、傷つかないために

 昨日、4月22日(火)は、弁護士の清水周先生にお越しい80期、一年生にご講演いただきした。SNSの相談事例を用いて、「いじめ」の問題について過去からの流れを確認し、法律的な観点から、またそのめざすところを踏まえたうえで聴衆(80期生のみなさん)からの声を拾い上げ、参加者ひとり一人が個々の出来事に対して判断ができるように問いかけてくださいました。時代とともに改めなければならない認識を痛感する一方、時が流れても変わらず大切にしなければならない ―「みんな生きてきた経緯が違う、距離感が違う、関係性もさまざまである」 ―という観点で身の回りにいる人を受け止めること、早い段階でその観点に立てることで、深く傷つく、傷つけてしまうことを回避できるようになることの大切さについてご教示いただきました。ご講演の中で示していただいたコップがいつも頭に描ければ、思いを馳せることも随分たやすくなるような気がいたしました。

 講演中何度も、「興味があれば調べてください。」というお声がけをいただき、その働きかけを、受け止め,受け取り、受け入れた人たちの中から将来の弁護士が生まれてくるのではないかという期待感に包まれました。高校生活最初の80期生の行事の中で、3年間の学びに対する姿勢が示されたことにさらに、なお、大きな意義があったように思います。

 多くのことをお願いしたにもかかわらず、大きな心で、暖かく受け止め、お話をいただきありがとうございました。多くの知恵と勇気と力をいただきました。