By Yonder

豪州で日本語を教えていた時、日本語は便利だと豪語していた。「する」をつければ動詞になるのだ。簡単だろう。さあしっかり、名詞を覚えて「する」をつければいいんだと。「勉強する」「運動する」「スポーツする」「野球する」―この辺りまで大丈夫...。「お茶する」「ごはんする」いけますよね。ここから先いろんな言葉が出てきて収拾がつかなくなった。日本語教師としての力量が問われた1ページだった。

"Beyond" ジーニアス英和大辞典によると品詞は...「前置詞」「副詞」「名詞」

昨日、4月22日(火)Beyond_ǐ 研修に参加した2,3年生のメンバー4人が訪れて a pleasant memoryを手渡してくれた。研修の期間、それは事前も事後も、そしてセミナーも含む一連の中での学び、気づきについてお話をしてくれた。どうもBeyondは名詞として扱われ、「Beyondする」と使っている場面が多く、一段落めの使い方になっているのだと推測される。

 「越えていく、超えていく」んだ。「越えている、超えている」んだ。そして、それは研修の中身そのものの力と一緒に帯同した仲間たちの力、コト、モノ、ヒトとの出会い、向き合いの総決算だ。新しい言葉が生まれるということはそこに使うべき必要性がある、大きなエネルギーがそこにある。ロープ、リンゴ、留学生、ゲストスピーカー、コーディネーター、cafeteriaのスタッフ、仲間、やさしさ。もともとあったものもそこで初めて出会ったものもある。4人の話の心の揺れが波になって伝わった。詳細をここで伝えるとこぼれていきそうな気がしてもう少し温めておきたい。

 4年前、民族博物館でPTAの行事の際に保護者の方から問われた茨高における海外研修。昨年の参加者が道なき道を歩み、種をまき、今年の参加者たちが花を咲かし、実のあるものにしてくれた。それは諸先輩方が宿泊野外活動の中で示してくれた大きな道が各参加者の心の中のどこかで描かれる機会があったからだと思う。

丸3年、茨高での集会やブログでたくさん言葉を考えて、たくさん届けてきたけれど、どうしても Beyond_ǐ を Beyond できませんね。校長室を訪れ、お話をしてくれたみんなありがとう。残りの高校生活や人生の中でさまざまなことを「beyondする」機会を持てると想像するだけでワクワクします。心躍る時間をありがとう。

参加者をはじめ、準備、企画、実施、運営等、この研修に携わってくださったすべての方々に心からお礼を申し上げます。 ありがとうございます。 ―by yonder-  奥深い!