20世紀が終わりを迎える直前にまったくの素人でありながら顧問をさせてもらった。ベンチワークなどはできるはずはなかったが、チームを鼓舞し、チームワークがうまく機能し、流れを呼び込むのは面白かった。6年前、前前任校の教頭時代に住吉高校にバスケットの応援に行って以来の応援だ。今宮高校の体育館、ワクワクしながら上履きに履き替えた。
上から眺める顧問の先生や選手たち。初戦はどんな強豪チームでも固くなる。「自分たちの力が出し切れますように」とぐっとこぶしを握り締める。ゲームが始まった。立て続けに得点するもののリバウンドがうまく支配できずに膠着状態が続いた。タイムアウトの度に保護者の方(と思われる)の「茨木いけるよ」の声、大きな力だ。うまくリングに収まらないもののみんなでボールを追いかける。献身的に走る。交代のたびにハイファイブをしながらベンチに下がる。心と心が通う。次へとつながっていく。(素人の見方は重々承知だが)何度も落ちるボールをポストプレイのようにしっかりとリバウンドを取り切ったあたりから流れが変わったような気がした。(これもハーフタイムに保護者の方からバスケットのいろいろな戦略について教わった。ぐっと心が落ち着いて安心してゲームを眺められた。お声がけありがとうございました。)22点めの3点シュートあたりから、踊るように、舞うようにコートで躍動する選手の姿をうっとり眺めていたが、顧問の先生が再三、これはいいけどこれはやっちゃだめだ、練習でやってきたことはそうじゃない等の厳しいご指摘をされているのを聞きながら、ゲームの中での学びを漏らすことなく次に生かすという姿勢に触れ背筋がピンと伸びました。掲示される時間が分刻みから、秒刻みになるのを見ながら、最後の瞬間まで頑張る両チームの選手のすべてにエールを送りたいという気持ちでいっぱいになりました。競技と向き合ってきたこと、チームで戦ったこと、そのすべてが持てる以上の力を出せる瞬間をもっと見たいという気持ちになりました。試合後に、一言話させてもらう機会までいただけたので、チームの空気を作る、機運を高めるうえでも表情がすごく大事だということをお伝えしました。いい時間をいただきました。ありがとうございました。
大きな刺激をいただいた勢いで、こそっと三島高校にお邪魔して男子ハンドボール部の試合の応援をしました。女子の部員やOBの方々が熱い言葉の数々を試合中に投げかけ、会場が一体となって応援している姿が強く印象に残りました。ゲームの中で自分の果たす役割を考えながらすごいスピードで体と体をぶつけ合いながら戦うハンドボールの迫力は想像以上でした。幾度となく猛スピードで繰り出されるシュートを体中で反応し、跳ね返すキーパーの姿に胸を熱くしました。これからの人生のどこかで今日の日のこのゲームが選手の皆さんの背中を押す日が来ることを願いながら会場を後にしました。
悔いの残らないよう、すべてを出し尽くせますように!試合の結果はすぐに出る。でも心の中に残る成果はいつ訪れるかわからない。きっとやってくる日が来る。どのクラブもここからが更なる正念場。自らのパフォーマンスが心に残り、何かが宿りますように!