勝負 勝敗

忙しい茨高生。3限終わりの昼休み、時間を作って校長室を訪れてくれた。全国大会に出場する囲碁将棋部、競技かるた部、ライフル射撃部のメンバーと近畿大会出場を決めた水球部のメンバーたちだ。

それぞれの部の出場者から大会での抱負を伺う。優勝をめざすという力強い言葉や全力を尽くすという自分に対して叱咤するような言葉。また、これからの人生に向けて全国という舞台で戦えるこの経験を大切にしたいという言葉。また、自分の力が足りない部分を補うために全力を尽くしたいという謙虚で誠実な言葉も届けてくれた。

水球部は近畿大会に連続で出場しているが、全国大会へのハードルが高く厳しい状況を伝えてくれた。全国に行くためには3度勝利が必要だ。代表として話をしてくれた選手は、みんなで力を尽くして最後に笑いあえるよう頑張りますと伝えてくれた。懸命に努力してきたこと。仲間との関わり、競技への愛情。様々なことが詰まった本当に暖かいコメントだった。これこそチームスポーツの中で育まれる心の豊かさなのだと感じ胸が熱くなった。

それぞれ上位の大会へ進出したことの功績は言うまでもなく、その渦中で育まれ、養われ、培われた心の清らかさ、暖かさ、慎ましさにより心を打たれました。

勝負には勝敗がつきものだ。〇×がつくのだ。勝つことが目標だ。そのためにみんな全力を尽くす。しかし、負けることがある。「負ける」も「敗れる」もその漢字の中に「貝」の文字がある。仮に勝てなかった時には何か勝てなかった「甲斐」があるのだ。そこから何かを身につけることによって育まれ、養われ、培われるものがある。昼休みのほんの数分の時間の共有だったが多くのコトを教えてもらい、力と勇気を与えてもらった。

もちろん勝利をめざしてチーム一丸となって戦ってきてほしい。兼部している人もたくさんいたように思う。忙しい夏になると思うけれど、心も身体も健やかに!応援しています!