夏休み前集会~よい夏休みを!


暑さは先に押し寄せてまいりましたが、本日が夏休み前最終日。授業アンケートと大掃除のあと、全校集会を行いました。8時より体育館ではエアコンをフル稼働(体育の先生談)しましたが、1000人以上の生徒が入ると、熱気のほうがまさってしまいました。
校長からの話(一番最後に載せさせていただきます)のあと、生徒部部長より、自分を整え、自分や仲間を大切にする人こそがチャンスをつかむ、だからこそ、まずはあいさつを大切に、との講話ののち、優れた成績を残した部活動の表彰がありました。たくさんあって驚かされましたが、勉学と両立しての高い達成はすばらしいものだと思います。以下、表彰のあった部活動です(その日のメモに基づきますので、もれてたらすみません)。

水球男子 / 陸上(個人・団体) / ハンドボール女子 / バドミントン男子・女子 / テニス(個人) / 囲碁将棋(個人・団体) / バレー男子 / ソフトテニス男子 / 空手

その次に、生徒制服検討委員会からの発表がありました。

多様な価値観やありかたを尊重し、気持ちよく学校生活を送れるようにするために、第3の制服を追加するにあたって、80期の有志7人が話し合いを重ねてくれました。

次年度より導入される第3の制服の最初のお披露目は、7/26の進学フェアになる予定です。その日の本校のレポートの一環で第3の制服もお知らせいたします。乞うご期待!


校長より(夏のまとまった時間)

おはようございます。今日、夏休み前最後の日を迎えました。4月からの4か月足らず、私は、81期生のスプリングセミナーに刺激され、春の芸術祭ではエネルギーに圧倒され、80期生の宿泊野外行事では、行事委員のみなさんの変化に驚かされ、また、さまざまな部活動で、すてきな姿も見せてもらいました。
あと、7月16日の午後、本校で見かけた高齢の女性にトイレを案内してくれた生徒がいて、その後、心配でトイレをのぞくといなかったので、その生徒は事務室に一部始終を伝えてくれた、と伺いました。その生徒は心配しているかもと思いますし、立派な行動と思いましたので、その方は無事見つかった、と伝えさせていただきます。
ほかにも、自分自身や大切な仲間のために、何かを積み重ねてきた方はたくさんいると思っています。
とはいえ、今日は一区切りの日で、明日からは少しまとまった時間を取れる時期です。あとで振り返った時に、昨年とそんなに変わらなかった、ということも多いと思いますが、長く生きていると「思い出せる夏」というものもあって、そんな思い出話をさせてください。
私の大学1年の時のことです。私は一年予備校に通っての大学入学で、解放感もあってか、「夏は外国に行ってみたいな、できれば観光ではない形で。」と思っておりました。そんな私が、ある日イベントを発見しました。
「日韓合同ワークキャンプ参加者募集!! 韓国の大学生と一緒に汗を流しませんか?」
これが何となく自分をとらえて、参加することに決めました。船と電車とバスを乗り継いで山あいの村に行ってみると、韓国の大学生がたくさんいました。で、文字通りのワークキャンプ、村の道路を舗装する仕事でした。韓国の大学生と一緒に、道を掘り起こして、石を並べて金網を敷き、枠を作ってセメントを流し込むという作業を2週間、夜はみんなでどんちゃん騒ぎ、という日々でした。
ハングルと英語と日本語ごちゃまぜのコミュニケーションでしたが、いろんなことがわかってきて、力仕事をうまく進める男子学生さんが兵役を終えて復学されていた方、とわかったり、あと、この村はハンセン病という病気から回復した方々が住まれている村でしたが、仲間が、みんなのご飯のために買い出しに行って、市場(いちば)で会った人たちに「なんでわざわざあの村に」と言われた、と聞いてみんな怒ったり、みたいなこともありました。 
でも、今でも一番思い出されるのは、村にお住まいの方の家に夜、懇親会で伺った時のことです。そこの方々が、「よくまあ日本みたいな遠いところからこんな村まで来てくれて」と喜んでくださる。で、年配の女性の方が、「最初だけですが」と言って、歓迎のために歌われた歌が、「さくらさくら」でした。1987年のことですので、その方の学齢期が日本統治時代だったんだろうな、と想像しました。自分はもうただ、ありがとうございます、カムサムニダ、としか言えませんでした。そんなこんなで2週間を終えて、日本に戻りました。
結局、自分は大学4年まで4年連続で、夏はそのワークキャンプに参加し続けました。自分は、夏のまとまった時間、というと、この時のことを思い出します。今振り返ると、こうした経験は、自分の何かを形作ったな、という気がします。7月13日に本校に来られた作家の伊与原新さんのいう、「偶然の出会いが、思わぬ分岐になって、道が変わる」ですね。みなさんにとっても、多くの場合、夏は単なる夏なのでしょうが、ときどき、自分自身を揺るがすような夏があるかもしれませんし、あってもいいなあ、と思います。よい夏休みを、とお伝えして、あいさつといたします。ご清聴、ありがとうございました。