この日から1泊2日で、毎年恒例の東京スタディツアー。研究の最先端を知り、キャリアについて考えるべく、官庁(今年は総務省消防庁)と東京大学を訪れます。今年の参加生徒は1年生13人と2年生1人の計14人。道中である生徒に「なんでこのツアーに行こうと思ったん?」と聞くと、「東京大学も楽しみですけど、国家公務員の人の話しを聞ける機会って、なかなかないじゃないですか」との答えが返ってきました。自分の高校生の時とひきくらべてもそう思えますし、そんなチャンスをしっかりつかむ生徒さんたちに頼もしさを覚えます。
朝9時10分に新大阪駅に集合して、昼過ぎに東京駅に到着。14時に総務省消防庁に伺うと、茨木高校のOBでもある総務省消防庁の千葉周平様、同じくOBの武石春奈様をはじめ、総務省消防局の3名の方々がお出迎え下さり、お部屋に案内いただいた後、ごあいさつ。その後、消防車の車両などを見学させていただきました。
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部屋に戻った後、千葉様から「国家公務員として理系の専門性を活かす」と題してお話を伺いました。千葉様の、高校生の時に目の当たりにした阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件のこと、土木工学を志したこと、公務員試験を合格して消防庁で働くようになったこと、官庁での歩みとかかわってきた仕事のこと、といったキャリアの歩みの話に生徒が引き込まれているのが伝わります。千葉様からは、「高校での学びは活きる」「数学や物化生地をしっかりやることで世界を変えられる」「社会に活きる仕事がしたかった」「公務員だからこそできた仕事がある」「正しい道があるわけではない」「目の前のことを一生懸命にやることがやがてつながっていく」といった、千葉様の経験におそらくは根ざしている(と感じました)すてきな言葉の数々をいただきました。
質疑応答で「理系に進むのに、理系以外でしたほうがいい勉強は?」との質問に千葉様が、「理系だけやっててもダメ。自分がしたいことを理解して伝えるためにも国語も社会も英語も大切。どっちも学んで、すっと悩むことにはなるだろうけれど興味の向く方向に。」と言われたことは、春のスプリングセミナーで同じく本校OBの石濱教授が言われたお話と響きあうものを感じました。
お礼を述べて、総務省を私たちが後にしたそのあと、熊本で震度7の地震が起こりました。その日の夜に心配で見ていたニュースの中に、千葉様がこの日お話しされていた、被災現場におけるドローン活用のことが報じられていて、痛ましい状況の中で、まさに社会に貢献する仕事をなさっているのだとあらためて思いました。
夜は、東京久敬会(本校の同窓会)のみなさまが歓迎と交流の会を開いてくださいました。おいしい中華料理と和やかな雰囲気のなか、先輩方が茨木高校を卒業した後、どのようなきっかけで今の東京でキャリアを積んできたのかを生徒が聞く形で、それぞれのテーブルが盛り上がりました。あっという間に2時間が過ぎ、20時30分に会を終え、ホテルに戻り、充実の一日を終えました。
千葉様、武石さまをはじめとする消防庁のみなさま、東京久敬会のみなさま、本当にありがとうございました。