パート担当者による楽器紹介② オーボエ

こんにちは!ここでは、フルート、オーボエ、ファゴットの3つの楽器で構成されるパート、通称「ふるぱ」のうち、オーボエについて紹介します!!
オーボエは、細い円錐形の形をした木管楽器で、木製の管体と50もの金属部品で構成されています。元となる楽器は17世紀の中頃にフランスで生まれたとされています。一見、同じ木管楽器のクラリネットと姿が似ていますが、音の出し方が異なり、クラリネットは一枚のリードをマウスピースにつけて吹く「シングルリード」なのに対し、オーボエは2枚のリードを重ねた「ダブルリード」を使用して演奏します。
オーボエは人の声に相当する「音」を奏で、その音色は女の人の声に近いとされてきました。そのため、歌などを表現したいときにソロを受け持つことが多く、たくさん活躍することができます。オーボエの代表的な曲の一つに、モーツァルトの「オーボエ協奏曲 ハ長調」があります。第一楽章、オーケストラの前奏が続いた後、トリルから音階を駆け上がりハイトーンを奏でるフレーズはまるで花開くような美しさです。全楽章の終わりにカデンツァがあり、そこでも個性を発揮します。全体を通して様々な技巧を要求される難曲ですが、オーボエの魅力的で柔らかい音色や伸びが最大限に生かされている曲だと思います。一度、YouTubeなどでフランスのオーボエ奏者「フランソワ・ルルー」さんが演奏している「オーボエ協奏曲」を聴いてみてください。この方の演奏している姿からは、オーボエを愛し、心から演奏を楽しんでいるのがすごく伝わります。音も、本当に人が歌っているような柔らかくて美しい音色で、思わず引き込まれてしまいます。このように、オーボエはその特徴のある音色で、たくさんの人を魅了する本当に素敵な楽器です。
私がオーボエをしていて難しいな、と感じることは、楽器との付き合い方です。オーボエはとてもデリケートな楽器で、太陽の光や、寒さに弱いなどの他にも、管理するのが大変です。また、リードなどの維持費もたくさんかかってしまいます。そしてなんといっても、吹くのが難しいです!技術的な難しさもありますが、表現力なども必要です。こうした沢山の難しさと付き合っていくのに大変さを感じますが、それ以上にこれを乗り越えてうまく吹けたときには、とても幸せを感じます!
練習方法としては、基礎練習が大切だと思います。基礎練習によって、音色、響き、発音などたくさんの技術が向上することで、ソロや目立つフレーズを自分が表現したいように吹けるようになると私は思います。
オーボエは聴くのはもちろん、吹くのも楽しい、とても魅力的な楽器だと思います!是非興味をもって頂けたら嬉しいです!!

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