ミラクルチャレンジ2015 大阪大学手術実習

とき:平成27729日(水)・30日(木)

場所:大阪大学医学部附属動物実験施設、大阪大学大学院医学系研究科附属最先端医療イノベーションセンター

最先端の医療研究開発がおこなわれている施設で、動物(ラット)を用いた手術実習を含む生命倫理を学ぶ研修を行いました。(尚、この実習は大阪大学の動物実験計画書に基づいて行われています。)

実習1日目は、動物を扱う実習を行う前の心構えとして「動物実験をする心構え」「実験動物の管理」(大阪大学 助手 田島優先生)に始まり、「ゲノム編集技術」(大阪大学 准教授 真下知士先生)、「私たちの健康と実験動物」(iPS細胞研究所 准教授 今野兼次郎先生)、「実験動物を行うものの役割」(国立循環器病研究センター動物実験管理室長 塩谷恭子先生)の、各講義を受講しました。また翌日の実習本番に向け、本物の針や糸、機器類を使った縫合練習や、内視鏡の実習を行いました。

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実習2日目は、まずは、術着に更衣したのち、本当の動物実験が行われる手術室で、二人一組となって、手洗い実習やガウンテクニックの実習を行いました。手術の際の徹底した衛生管理、手際よく立ち回ることなど本番さながらの厳重なご指導に緊張感が高まりました。そしていよいよ手術実習となりますが、その前に実際に実習で用いるラットのハンドリングを行い、雄雌の違いの確認をしたり、個々の特徴を確認したりして、生き物の実感を得ました。その後、先生方による手術デモンストレーションを見学させていただいてからの本番となりました。チューブや練習器具を使った縫合とは、まったく違う緊張感の中、集中し今まで学習したことをすべて出し切って、精一杯頑張ったと思います。実習の後は、感想を発表し合いました。動物への感謝や、貴重な機会を提供してくださったスタッフの方への感謝を忘れないようにしたいです。

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最先端の研究施設の中で、これからの医療を発展させるための研究に携わっておられる先生方のご指導のもと、医療現場のチームワーク、衛生管理の厳しさ、緊張感を体験し、命に関わる仕事の重さを感じるとともにそのやりがいを感じることができました。命とは何か、倫理的な配慮とは何かということを考え、実験動物の福祉とそれによる恩恵への理解、その場かぎりの実習ではなく、一人ひとりが命を扱うという仕事に対して深く考える機会となりました。

この実習の様子を、文化祭で発表します。実習の様子や、私たちが学んだこと、感じたこと、また、みなさんにも考えてもらいたいことなどを発表します。

※研修の様子をCOMITのサイトにご紹介いただきました。

http://www.comit.med.osaka-u.ac.jp/jp/news/news_20150804_1.html

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