R5 06/29 SSH特別講義『水圏環境と微生物』

先日の岸上先生の特別講義に続き、6/29には、近畿大学農学部の副学長で、本校卒業生でもいらっしゃる、江口 充 先生にお越しいただき、ご講演をいただきました!

先生はまず、後輩である生野生たちに、ご自身が京大に進学して研究者になるにいたった道筋や、本格的に研究分野を決める時のお話、そして、海洋の環境や微生物の研究についてお話しくださいました。

特に、研究者の道に進んだからこそ実現した南極観測で、氷山の壮大な美しさに触れたというお話には、憧れを抱いた生徒も多かったようです。今まで遠いものに感じていた「研究者」という仕事を、少し身近に思えるきっかけになったのではないかと思います。

また、ご自身のご研究のお話では、養殖が海洋環境に与える影響について、自然の「自浄作用」をキーワードにお話しくださいました。

魚の養殖といえば、お寿司屋さんで食べるマグロや大人も大好きなカキなど、もはや我々の食生活とは切っても切れないものですが、養殖される魚は、動物の骨や人間の髪の毛などとは異なり、分解されやすい有機物であるがゆえに、海の環境にも大きな影響を与えているそうです。先生は、水質調査から、養殖が引き起こす影響について具体的に明らかにする、という研究をなさっていたそう。

1時間という短い時間いっぱいまでお話しくださったため、生野高校SSH特別講義の特徴でもある、活発な質疑の時間が取れなかったのは本当に残念ですが、解散後にも、たくさんの生徒が江口先生に積極的に質問をしていました。

江口先生、本当にありがとうございました!!

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