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大阪大学 量子情報・量子生命研究センター(通称QIQB)に施設見学に行きました

5/31(金)に大阪大学豊中キャンパスに量子情報・量子生命研究センター(通称QIQB)に施設見学に生野生2年生24人で行かせてもらいました。

1番の目的は国内第3号機の量子コンピュータの見学です。

初めに量子情報・量子生命研究センター副センター長の藤井先生から、30分ほど量子力学、量子コンピュータとは何かをわかりやすく説明してもらいました。ただ本当に中身を理解するには大学で何年も勉強する必要があり、あくまでもイメージでしたが、それでも難しかったです。ミクロの世界では観測するまでは、電子の位置は確率的にどこにでも存在する可能性があるという重ね合わせの状態があること、量子コンピュータはその原理を用いて、0と1だけでなく、重ね合わせで処理をするので、現在の最新のスーパーコンピュータが1万年かかる計算を200秒でできるなど驚くことがたくさんあり、生徒たちも大変興味深く聞いていました。

 施設見学では実際に量子コンピュータを見せて頂きました。外側の白い筒は冷却器であり、その温度は絶対零度から0.001度?高い温度で日本中で1番寒い場所と話されていました。そのぐらいの低温でないと、外からの様々なノイズで重ね合わせを発生させることができないとのことでした。この白い筒の中に量子コンピュータがあるらしいのですが、中身は研究室の人達の手作りで作成したと話されていました。

 お話で印象的だったのは藤井先生が話されていた『不思議さは古い理論への執着』という言葉でした。自身の価値観が正しいと思っているから、理解できないことが起こると不思議に感じるが、それは過去の価値観に縛られているからであり、そういう価値観のないフラットな目線で見ると、不思議とは感じなくなり、研究者はその当たり前に執着しないことが大切であるというお話でした。

 当たり前の日常を疑ってみるということが、思考の出発点だと思います。2年生の皆さんこれからも様々な体験をして自身の価値観に縛られず、挑戦していってください。

 大阪大学量子情報・量子生命研究センターの方々、見学で色々準備してくださり、ありがとうございました。

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