皆さんは、ナメクジに塩をかけたことはありますか?塩をかけてしばらくすると、縮んで死んでしまいます。これは、「浸透圧」という現象で、ナメクジの体内の水分が塩に移動することによります。
今回は、「ユキノシタ」という植物の細胞を使って実験を行いました。ユキノシタは、5月ごろに小さな可愛らしい花を咲かせます。葉の表皮細胞には「アントシアン」という色素が含まれているため、赤くなっています。
ユキノシタの表皮をはがして、0%、3.5%、7.0%、10.5%、14.0%の5種類のスクロース溶液を2滴落とし、5分待ちます。
5分後...
0%スクロース溶液をかけた細胞↓
10.5%スクロース溶液をかけた細胞↓
0%スクロース溶液の細胞は、ふっくらしていますが、10.5%の方は赤い部分が細胞壁から離れています。(原形質分離)
その後、原形質分離を起こしている割合を各濃度で測定し、それをもとにグラフを作成しました。
細胞内が膨張したり縮小したりする様子を見て、浸透圧のイメージがついたと思います。