8月に大台ヶ原自然環境研修があり、事前学習を行いました。
講師は、環境省近畿地方環境事務所吉野管理官事務所の安藤様にお越しいただきました。
大きく3つお話がありました。
① 環境行政の仕事内容(今回は現地レンジャー)について
② 国立公園について
国立公園は、全国に35か所、近畿地方には3か所があり、大台ヶ原も国立公園に指定されます。国立公園は、保護するだけではなく、利用の増進を図り国民の健康にも繋げる役割もあるとお話しされました。
③ 大台ヶ原について
大台ヶ原は、奈良県と三重県の境に位置しており、屋久島に並ぶ多雨地域です。大台ヶ原の中でも、西と東に分かれており、東大台では針葉樹、西大台では落葉広葉樹の希少な生態系を観察できることができます。今回のミラクルチャレンジでは、東大台に訪れます。
1959年・1961年の台風による倒木、ドライブウェイの開通に伴う利用者の増加、ニホンジカの増加による食害・樹皮削ぎなどの、複合的な理由で生態系のバランスが崩れ、森林が減少してしまいました。環境省では長期的な自然再生を目ざし、利用調整地区や防鹿柵を設置しています。
↓以下の写真は1963年と現在の東大台(正木峠)の様子です
吉野熊野国立公園 大台ケ原ホームページ ※写真提供:菅沼孝之 より
1963年
現在
当日は、防鹿柵の中に入らせていただき、笹刈りの体験もさせていただく予定です。
講師の安藤様、貴重なお話をありがとうございました。