ES1期生卒業式 -第42回卒業証書授与式挙行-

 3月7日(火)10時から本校体育館において、府教育委員会代表、府議会議員・箕面市教育委員会代表・中学校長・地元保育所長・学校協議会委員など多数のご来賓の方々にご臨席いただき、第42回卒業証書授与式を挙行いたしました。

 底冷えはしますが快晴の中、卒業生である1期生の熱い思いが体育館全体に広がっていました。一人ひとりの名前を担任が想いを込めて読上げ、返事をします。小さな声でうつむき気味の卒業生もいれば、体育館中に響き渡る大声で「はい」と立ち上がる卒業生もいます。総勢166名の代表に卒業証書が渡されました。授与の後、教育委員会表彰・総合学科優秀者表彰そして3名の皆勤賞の表彰もありました。2年生からの送辞では、先輩にお世話になったことが語られ、卒業生代表の答辞では、学校生活のスライドショーをバックに箕面東への思いを語りました。保護者への感謝の気持ちを語るくだりでは涙をこらえていました。最後に、ご来賓の皆様、保護者の皆様、教職員、旧職員が大きな拍手で卒業生を見送る、厳粛でとても良い「卒業式」でした。

 ご来賓の皆様から

 「答辞にはぐっときましたね」

 「卒業生がいい顔をしていました」

 とのお言葉もいただきました。

  20180308卒業1   20180308卒業2           

     20180308卒業4

     20180308卒業6

  20180308卒業7   20180308卒業8

以下は、校長の「式辞」です

エンパワメントスクール一期生の皆さん、卒業おめでとうございます。

 保護者の皆様には、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。

 桜のつぼみも少し膨らむ弥生三月七日、ここに、大阪府立箕面東高等学校 第42回卒業証書授与式を挙行できますことは、慶びに堪えません。

 公私ご多用中にもかかわりませず、大阪府教育委員会ご代表をはじめ、お二人の大阪府議会議員、多数の中学校長、地元の方々、PTAの会長などのご来賓の皆様、並びに多数の保護者の皆様のご列席を賜り、卒業生はもとより本校教職員一同感謝しております。高いところからではございますが、本校を代表いたしまして、厚く御礼申し上げます。

 保護者の皆様、本日はお子様のご卒業、改めましておめでとうございます。3年前、桜咲く4月、本校に入学されたお子様方は、実に頼もしい若者に成長され、力強く新しい社会へと踏み出される日を迎えられました。心身ともに大きく成長するのが高校時代でありますが、ある時には不安定に見え、心配されることもあったのではないでしょうか。日ごろのご労苦がここに実り、この日を迎えられましたことに重ねてお祝いを申し上げます。

 さて卒業生の皆さん、本当に卒業おめでとうございます。

 「時が経ち 気が付けば すぐに卒業が」という川柳が二階の廊下に張り出してありました。

 「女子高生 JKブランド もう終わり」という作品にも女子の気持ちが表れていました。

  皆さんは大阪府で最初のエンパワメントスクールに入学しました。皆さん一期生は二百十名でスタートしました。皆さんの力を引き出すことがエンパワメントであり、30分間という国語・数学・英語のモジュール授業もその一環でした。エンパワメントタイムでは、一人で悩み苦しむより、グループで考え、正解ではないが、納得解を得ることを学んだはずです。多数の社長さんに来てもらうなど、働くことの意味を考える時間としてのキャリア教育も盛んでした。皆さんの頑張っている姿を見るために多くの見学者が来校もしました。とにかく皆さんは「1期生 1期生」と言われ続けて来ました。そして本日は166名が卒業します。

 さて、皆さんの卒業という素晴らしい門出に際して、私からピョンチャン冬季オリンピックの話をさせてもらいます。

 皆さんにとって一番印象に残っているのはオリンピックのどのシーンだったでしょうか。

 女子ジャンプで銅メダルを獲得した高梨沙羅選手の小さなガッツポーズだった人もいるでしょう。

 スピードスケート女子500mで優勝し、2位の韓国選手と抱き合いながら滑っていた小平奈緒選手の包容力に感動した人もいることでしょう。

 フィギュアスケート男子シングルで怪我を乗り越えて、二連覇を成し遂げた羽生結弦選手の姿に涙した人も多かったでしょう。

 また、流行語にもなっている「そだねー」のカーリング娘の一投一投に釘付けになっていた人も少なくないはずです。

 でも、私が一番伝えたいのは「パシュート」という三人で滑るスピードスケートでの女子チームの金メダル獲得についてです。パシュートとは、「追跡」という意味で、後方の選手が先頭を追いかけて縦一列に隊列を組みます。三人の選手が一直線に並んで空気抵抗を減らして、如何に3人目の選手が相手チームより早くゴールするかを競います。先頭の選手が最も風圧を受けて疲労するため、先頭が後ろの選手にコースを開けて譲り、追い抜かれて隊列後方に付いて、選手間で疲労の蓄積を分散する戦術が用いられます。日本チームの決勝の相手はスピードスケート大国オランダでした。その時点で三人の日本人でメダル獲得者は銀メダルの妹の高木美帆選手のみでした。一方のオランダチームは三人とも既にメダルを獲得していましたから、個々の力はオランダチームの方が上でした。日本チームは三人が一直線に並び、シンクロして滑る2のは当然のことで、選手と選手の間を以前より20cmも短くすることで、空気抵抗を極限まで小さくし、滑走順を変える際のコース取りにも工夫をしました。3人同時のスタートでレースは始まりました。レース前半は日本チームがリードしていました。しかし、自力に勝るオランダチームが後半に追い上げ、日本チームは抜かれてしました。実はここから、3人のチームワークの真価が発揮されました。力を温存させていた高木美帆選手を先頭にしてラストスパートを仕掛け、オランダチームに追いつき、最後には先にゴールに滑り込みました。これは日本チームの工夫と努力を世界に示したものでした。そしてこの部分は、一人より2人・3人の方がいいアイデアが出るし、チームワークによって個人の力以上のものが発揮できることをエンパワメントタイム等の授業の中で皆さんに訴えていたことに相通じていると私は感じました。皆さんには一人ひとりを支え合う仲間がいます。そのことを忘れないでください。

 皆さんはどんな想いでこの「箕面東」に入学したのでしょうか。「箕面東」にしか行けないと思っていた人もいるでしょう。しかしこの「箕面東」で学び、友人を得て、「箕面東」でしか味わえない経験をしたはずです。「箕面東」だからこそよかったと思っている皆さん

 「今、今日が卒業というゴール。そして 今、ここが次のステップへのスタート。 

  さあ 力いっぱい 大空にはばたいてください」

  ES1期生の皆さんに、幸あれ。

  活躍と健闘を祈り、式辞といたします。

  平成30年3月7日

大阪府立箕面東高等学校長  國守 正二