2月の全校集会 「命を考える」
11月5日(月)、めっきり秋らしくなった午後、「命の大切を考える」講演に引き続き、後期生徒会の認証式、全校集会を行いました。
「命の大切を考える」講演では、交通事故死被害者の体験や心情を聞くことを通じて、被害に遭うということを自らの社会問題として捉え、命の大切さや、かけがいのなさを考えさせられました。講演者の田畑氏(交通事故死被害者の会)は、ご自身の息子さんを目前で交通事故死によって失われた経験をお持ちです。事故後は自責の念と闘いながら、苦悶の日々を過ごされました。そんな田畑氏は 「車に気をつけてね」
という大人の一言に疑問を持っていると最初に言われました。あまりにも車優先のこの社会への警鐘を鳴らす言葉です。子どもや高齢者が安全で安心できる道路環境を作らないとまた被害者は増えるだけです。
講演会後、後期の生徒会のメンバー7人の認証式を行いました。7人は認書状を受け取り、全校生徒の拍手を受けながら、更なる決意を持ってくれたようです。
11月のテーマは「命を考える」です。田畑氏の講演を受けて、校長から「命」と「死」について話がありました。
「親死ね 子死ね 孫死ね」
というインパクトのある言葉を紹介がありました。この言葉はお目出度い意味だそうです。なぜなら、反対なら「孫死ね 子死ね 親死ね」となり更に不幸になります。順番通りが自然で望ましいということのようです。反対ならまさに、交通事故で子どもを失うようなものです。現在は「死」とういう言葉を人前で言うこと自体がタブー視されますが
「死を考えるのは 死ぬためじゃない、生きるためなのだ」
というアンドレ・マルロー氏の解釈が今月のテーマに当てはまります。