復活の第1弾は「同じ取るなら行かなきゃ損々!」です。
今までは全国の盲学校・視覚支援学校と比較した大阪北視覚支援学校の特長ばかり語ってきたため、とても大事なことをお伝えすることを忘れていました!
一般的にあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師になるためには専門学校や大学に通う必要があります。専門学校や大学に通うためには、入試を受けるための受験料が要りますし、合格したら入学金・授業料・教科書代など年間100万円単位のお金がかかります。卒業までの必要経費は、おそらく4~500万円はくだらないのではないかと思います。
一方、視覚支援学校では何と受験料・入学金・授業料・教科書代はかかりません‼(実習で使用する白衣や手ぬぐい、消毒液、はりやお灸の道具類の購入費などは要ります)
ちょっとだけ長くなりますが、ここでこのブログを書いている私自身の経験を書かせていただきます。
理療系学科の教職員の多くは視覚障がい者で、私もその一人です。私の場合は社会人になってから視覚障がい者になったのですが、目が見えにくくなって、しばらくして鍼灸治療院や漢方の薬局に通う時期がありました。鍼灸の先生も漢方の先生もすごく親身になって接してくださっていたので、通っているうちに自分も将来こういう人を癒せる仕事ができたらいいなあと思うようになりました。そこで鍼灸の専門学校に進学することも考えたのですが、いかんせん授業料が高い! そんなときに漢方の先生のお知り合いのお医者様経由で私の視力でも盲学校に入れることを教えてもらいました。
当時の私はまだ自分の障がいを受け入れられず、盲学校に入ることへの葛藤もありました。でもいろいろ考えるうちに、最終的には、「盲学校でも専門学校と同じあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の国家資格を取れるし、専門学校のように授業料がいらないんだったら、かえってラッキーじゃん‼ 同じ資格を取るなら行かなきゃ損々‼」という思いに至り、入学することに決めました。
視覚障がい者になると、今まで当たり前にできていたことができなくなって非常につらいですし、生活を送るうえで不便なことも多くなります。でも視覚支援学校では、お金をかけずに国家資格取得のための勉強ができて、卒業後に人を癒せる仕事に就けるって考えると、これはチャンスだと思いません? 人間万事塞翁が馬。このブログを読んで少しでもご興味を持った方がいらっしゃったら、視覚に障がいのあるご本人はもちろんのこと、そのご家族・ご友人でも構いません。ぜひご連絡ください。私たちも皆さんと同じ「当事者」の立場で相談に乗らせていただきます‼