0304 吹田東高校第38回卒業式

38期生の卒業式を、すばらしい天候の中、行うことができました。

 

式辞の概要を紹介します。

卒業生の旅立ちを待っていたかのように、校内のたくさんの桜の木のつぼみがふくらみ、新しい春の訪れを感じる今日ここに、大阪府立吹田東高等学校全日制の課程普通科の生徒諸君に卒業証書を授与いたしました。

3年生のみなさん、卒業おめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。

 

このよき日にあたり、大阪府教育委員会ご代表、はじめ、平素より本校をご支援下さっている府議会議員、地元幼稚園・小学校・中学校、本校学校協議会委員、地域の役員等多数のご来賓の皆様のご臨席を賜りましたことに、高いところからではございますが、厚くお礼申し上げます。

 

ご列席の保護者の皆様方には、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。高校入学後の努力を通して、ここにめでたく栄えある卒業を迎えられたことに、心からお祝い申し上げます。またその間、学校にご理解とご協力を賜りましたことを、本校の教職員を代表致しまして、お礼申し上げます。

 

さて、38期生の卒業生のみなさん。

ただいま卒業証書を授与いたしましたが、凛とした姿勢に、未来を切り開いていこうとする強い意志を感じました。

希望と不安が入り混じった入学式から3年間、本校の教育方針「真理を求め 正義を愛し 健康であれ」の指導の下、3年間すごしたことと思います。

前向きに理解しようとする授業態度、自分たちで考え準備したことを実行している体育祭、文化祭等の学校行事の光景、吹田東高等学校の伝統を受け継いだ生徒会活動、部活動の光景などが目に浮かびます。そのみなさんの真摯な取り組みの姿勢とその成果は、今年創立40周年を迎えた本校の伝統・校風に輝きと深みを与えてくれ、在校生に引き継がれていきます。

 

今日、このようにめでたく卒業式を迎えられたのは、君たち自身の努力の成果であることはもちろんですが、君たちを影になり日向になり支えて下さった、保護者をはじめ多くの方々のおかげであります。みなさんも、きっといろいろな場面が思い浮かぶかと思います。卒業後、新しい世界に飛び立つ皆さんに、私の思いをはなむけの言葉として送りたいと思います。

 

それは、雁(かり、ガン)という鳥の群れについてです。

冬を越すために、雁はV字型の群れを組んで、南へ飛びます。

なぜ、V字型かと言いますと、それによって、1羽で飛ぶより7割も遠くまで飛べるからです。

前の雁が羽ばたくと、後継の雁のために、上昇気流を作り出すことができ、後続の雁は楽に飛ぶことができます。

後ろの雁は、なにもしないかというと、そうではなくしっかり「ガーガー」と鳴いて前の雁を励ますそうです。

先頭が疲れると、最後に回って交代するそうです。

仲間同士、助け合って飛ぶことで、大きな力を作り出し、一羽では考えられないくらい、遠くまで飛んでいくことができるんですね。

 

人間も、組織も同じ志を持ち、同じ目標に向かって一緒に進む人がいると、信じられないくらいの成果が発揮できるんです。

そんな例を皆さんは、体育祭、文化祭、部活動で感じませんでしたでしょうか?

一人ひとりでは、できないことをみんなの力を合わせて、信じられないくらいの力を発揮することができたと思います。

雁の動きの通り、リーダーも大切ですが、リーダー以外の協力はもっと大切なんですね、それをフォロワーシップと言います。

それができるには何が必要でしょうか。私は、まず「自分に対する誇り、自信を持つこと。自分を信じること。」だと思います。

気持ちの上で、自信を持てないことは、勝負をする前にあきらめることになります。

人生、七転び八起きといいますが、起き上がる力にもなります。

 

最後に、伝えたいのは、「ネットワーク」(人とのつながりを築いてください)、「フットワーク」(すぐに行動に移せるようにしてください)、「ヘッドワーク」(強い好奇心と高い問題意識を、常に持って考えるようにしてください)を大切にしてほしいことです。

特にネットワークを築く点について、あいさつ又は声掛けなどする時に、「アイコンタクト」を大切にしてほしいことです。

「おはようございます」、「こんにちは」はとても大切ですが、その時に、声だけでなく目と目が合うことは、とても大切です。

ぜひ、今申しましたことを、新しい学校等で実行してみてください。きっといいことがあります。

 

繰り返しになりますが、これまで皆さんを支えてくださった保護者の方をはじめ、多くの人たちに感謝し、この学校で過ごした経験を頭と心に大切に残し、明日からまた新しい人生を、笑顔で歩み始めてください。またこれからは卒業生として、母校の発展にも力を貸していただきたいと思います。

1年後には仮校舎に移ります。5年後には、新校舎が完成する予定です。

最後に健康に十分留意され、皆さんの前途が明るく、幸せ多いものになること祈念して式辞とします。

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