0304 元気に巣立つ39期生

3月4日晴天の中、吹田東高等学校第39回卒業式を挙行いたしました。大阪府教育委員会代表をはじめ、平素より本校をご支援下さっている地域の役員の皆様、府議会議員、地元小学校・中学校、本校学校協議会委員、本校同窓会会長、PTA役員実行委員の方等多数のご来賓の皆様が、お祝いに駆けつけてくださいました。ありがとうございました。

写真とともに、式辞の要約を紹介いたします。

ご列席の保護者の皆様方には、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。高校入学後の努力を通して、ここにめでたく栄えある卒業を迎えられたことに、心からお祝い申し上げます。またその間、学校にご理解とご協力を賜りましたことを、本校の教職員を代表致しまして、お礼申し上げます。

さて、39期生の卒業生のみなさん。

ただいま卒業証書を授与いたしましたが、起立した姿に、未来を切り開いていこうとする強い意志を感じました。

希望と不安が入り混じった入学式から3年間、本校の教育方針「真理を求め 正義を愛し 健康であれ」の下、3年間すごされました。

前向きに理解しようとする授業態度、自分たちで作り上げた体育祭、文化祭等の学校行事の光景、吹田東高等学校の伝統を受け継いだ生徒会活動、部活動の光景などが目に浮かびます。そのみなさんの真摯な取り組みの姿勢とその成果は、本校の伝統・校風に輝きと深みを与えてくれ、在校生に引き継がれていきます。

今日、このようにめでたく卒業式を迎えられたのは、君たち自身の努力の成果であることはもちろんですが、君たちを影になり日向になり支えて下さった、保護者の方をはじめ多くの方々のおかげであります。みなさんも、きっといろいろな場面が思い浮かぶことと思います。

さて、卒業後、みなさんは、いろいろな進路に進みます。新しい世界に飛び立つ皆さんに、私の思いをはなむけの言葉として送りたいと思います。

それは、「ピンチ は チャンス」ということです。

私が昨年吹田東に着任して、ピンチがいくつかありました。

一つは、皆さんが2年生の時、1学期に自転車接触事故が、ありました。

地域の方から連絡を受け、自転車指導について、強く指摘を受けました。みなさんに自転車登校の留意点について連絡するのに加え、6月に危ない交差点で自転車指導も、地域の方、PTA、吹田警察、本校先生と一緒にしました。11月には、通用門を出たところでも小学生との接触事故もありました。怪我をした小学生の保護者の方とも、お話ししましたが、学校での取組を見ていくと言われました。地域の方とPTA役員の方と相談し、通用門から歩道に出る際、歩いてくるようにコーンの設置し、放課後の先生方の、立ち番もしてもらいました。

みなさん知っているとおりなのですが、一番よかったのは、皆さんの自転車マナーの向上です。

それがあって、地域の方とは、信号設置に向け、吹田市役所、警察、大阪府庁、大阪府警本部にも、お願いに行っていただきました。信号設置の代わりにですが、路側帯に矢印や自転車表示をしていただき、横断歩道左右の、信号の時間調整をし、登下校時の渡る時間の確保ができるようになりました。もうすぐ、左右のタイミングも連動させ、よりわたる時間を確保できるようにしていただくことになっています。

もう一つは、昨年体育祭での事故です。こちらは、種目の内容に無理はなかったか、保護者連絡など救急車の要請について、適正であったかなど、PTA役員実行委員の方と相談しました。今年度から、種目の内容の検討はもちろん、ボランティアとして看護師免許をお持ちの保護者方の協力を得て、事故対応を適切にしていただけることになりました。

どうでしょうか? 最初は、強い苦情を受け、自転車指導なども、強い要望を受けていたのですが、実は途中から、学校のために協力していただいたんですね。一緒に、お願いにも、行っていただきました。

それは、みなさんが、自転車の登校で守るべきことを守ろうとしている。校内でのあいさつの励行、クリーンキャンペーンでの接し方などを見られたり、地域の行事に、吹奏楽部、ギター部、マリンバクラブ、サッカー部、軽音楽部、科学部などなどが、出演したり協力したおかげでだと思っています。

仮校舎建設もピンチと言えます。本校のグランド利用の運動部練習場所は、平日は万博グランドを利用していますが、土日は、使えない時もあります。しかし、みなさんの自転車登校状況などで、地域の方の大きな協力を得て、小学校グランドを利用できるよう配慮いただいています。

そして、地域の大切な高校ということで、本日は、皆さんの卒業式にも、喜んで10名を超える地域の役員の方が、お忙しい中、お祝いに駆けつけてくださいました。

自転車事故のピンチが、皆さんの誠実な、あいさつ、自転車マナーなどのおかげで、学校発展のチャンスにつながったと思っています。

 ピンチはチャンスになるんです。皆さんも、これから、いろんなピンチを体験するかと思いますが、誠実に対応すれば、チャンスにすることができるんだ。

「ネットワーク」(人とのつながりを築いてください)、「フットワーク」(すぐに行動に移せるようにしてください)、「ヘッドワーク」(強い好奇心と高い問題意識を、常に持って考えるようにしてください)を大切にしてほしいことです。

この学校で過ごした経験を、明日からまた新しい人生を、笑顔で歩み始めてください。またこれからは卒業生として、母校の発展にも力を貸していただきたいと思います。

半年後には、現在建築中の仮校舎に移ります。4年後には、新校舎が完成する予定です。

最後に健康に十分留意され、皆さんの前途が明るく、幸せ多いものになること祈念して式辞とします。

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