0301 40回卒業証書授与式

3月1日 吹田東高等学校。第40回卒業証書授与式を挙行いたしました。

 大阪府教育委員会代表をはじめ、地元千里丘中学校長様、千里北小学校長様、東山田幼稚園長様、千里丘児童館長様、千里丘連合町会長様、東山田地区連合自治会長様、各地区各役員様、各地区公民館長様、新成会会長、本校学校協議会委員様、同窓会長様、PTA会長・役員・実行委員様、旧職員の30名をこえる来賓の方に、卒業生のお祝いに臨席いただきありがとうございました。

 来賓の方へは、2月29日現在の入試状況を報告もさせていただきました。

 しばらく実績のなかった同志社で3名、立命館は指定校を受けず、一般で3倍の9名合格など、現在で関関同立、産近甲龍の8大学の現役合格者数は、昨年の140名を超えました。

 今後の結果も楽しみにしております。式後、保護者様へ、今回の個人情報の不適切な管理について、説明の時間をいただきました。

(下記写真は、PTA卒業記念品である本校卒業生考案のスッピーの紅白饅頭です。)

DSC_1434.jpg

(式辞概要)

 40期生の卒業生のみなさん。

ただいま卒業証書を授与いたしましたが、起立した姿に、未来を切り開いていこうとする強い意志を感じました。

希望と不安が入り混じった入学式から3年間、本校の教育方針真理を求め 正義を愛し 健康であれ」の下、みなさん一人ひとりが、3年間1000日のドラマの主人公としてすごされました。

前向きに理解しようとする授業態度、自分たちで作り上げた体育祭、文化祭等の学校行事の光景、吹田東高等学校の伝統を受け継いだ生徒会活動・部活動の光景などが目に浮かびます。

特に昨年1月からの仮校舎建設により、グランドが利用できないため、万博記念競技場での体育祭の実施と、8月新しい校舎移動し、9月の完成直後の文化祭と、3年生みなさんの真摯な取り組みとその成果は、さらに後輩たちへ本校の伝統・校風に輝きと深みを与えてくれ引き継がれていきます。

今日、このようにめでたく卒業式を迎えられたのは、君たち自身の努力の成果であることはもちろんですが、君たちを影になり日向になり支えて下さった、保護者の方をはじめ多くの方々のおかげであります。みなさんも、きっといろいろな場面が思い浮かぶことと思います。

さて、卒業後、みなさんは、いろいろな進路に進みます。新しい世界に飛び立つ皆さんに、私の思いをはなむけの言葉として送りたいと思います。

新しい世界に跳び立つ皆さんに、「天命を変える人生について」を紹介いたします。

中国の明の時代の、「こどもたちへ、積善と陰徳のすすめ」という、お話しです。

易者に「そなたは、科挙に、合格し、高いくらいの官僚になるが、53歳で病死する。生涯子どもに恵まれない。」と言われた袁了凡(えんりょうぼん)は、何度も不合格であった科挙にその後占いどおり、合格し、昇進していきました。

あるとき、古くからの友人が僧侶をしている禅寺に立ち寄り、世を徹して話をしたそうです。

その時、「運命(天命)というのは、どうも定まっているようだ。」と、その易者に聞いた話をしました。その友人の僧侶は、これから話す修行をすれば天命は変えられる(子どもさずかり、寿命ものびる。)と、言いました。薦めた修行は、「積善」でした。小さなことでもいいから、善なる行いを日々重ねるということでした。

その際、守らなければならないルールが一つありました。それが、「陰徳」です。それは善行をしたとき、それを人に自慢したり、「これ見よがし」にするのではなく、密かに、黙々とやれということでした。善行はカウントされます。一日の中で善行を一つしたら「一善」、三つしたら「三膳」となり、もしここで二つ悪い行いをしたら、例えば、誰かの悪口を言ったり、約束をすっぽかしたりすると、「三膳マイナス二悪」で、その日の善行は「一善」ということになります。

大学・職場等で、すすんでのあいさつや困っている人への声掛けも、善に入るかと思います。

了凡は、日々の善行を数え上げ、10年かけて、何千もの善行を積み上げたそうです。すると、あきらめていた妻との間に子どもを授かり、79歳まで生きて天寿を全うしたそうです。

この話は、了凡がわが子・天啓のために書き残したものだったのです。

どうでしょうか?これから、一日一善や、善のカウントをして、善を積み上げてみてください。積善と陰徳を実行すれば、皆さんも天命を変える人生になります。

まだ、どんな天命かはわからないと思いますが、さらによい天命にかわるはずです。

学校としては、この3年間皆さんから、自転車登校のマナーアップ、あいさつへの取組、後輩たちへの吹田東の校風伝授などで、すばらしい善をいただいたと思っています。

この学校で過ごした経験を、明日からまた新しい人生を、歩み始めてください。これからの新しい時代、国と国の境のないグローバル社会の中、いろいろな山あり谷ありかと思いますが、さらに活躍されるのを期待しています。またこれからは卒業生として、母校の発展にも力を貸していただきたいと思います。3年後には新校舎が、完成します。ぜひ、見にきてください。

最後に健康に十分留意され、皆さんの前途が明るく、幸せ多いものになること祈念して式辞とします。

カレンダー

2024年4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30