0429 感情との向き合い方~おススメの映画

大阪府立高校では5月10日までの休校が決定しました。

職員室では今、皆さんから返してもらったアンケートの結果を受けて、先生たちが電話をかけている光景が見られます。とは言え、学校の外線は数が少なく、1日に掛けられる電話の数もあまり多くはありません。心配事のある人や相談のある人は、ぜひ学校にお電話ください。よろしくお願いします。

昨日は、スクールカウンセラーの先生に来ていただき、学校再開後の学校ができる生徒の皆さんへのケアについて話を伺いました。私は4月から吹田東高校に赴任しましたので、初めてお目にかかり、とても有意義な時間でした。

そのお話の中で、人間の持つ「感情」について考えさせられるシーンがありました。

前回の「校長通信」では「本を読もう」とおススメの本を紹介しましたが、とても印象に残った、ある映画を思い出しましたので、今日はその映画を紹介したいと思います。

それは、2015年のディス二ー作品で「インサイド・ヘッド」という映画です。

ある11才の女の子と、彼女の頭の中に存在する5つの感情との冒険の話です。5つの感情とは、「ヨロコビ」「ムカムカ」「イカリ」「ビビリ」「カナシミ」です。彼ら5人は、主人公の女の子を幸せにするために、「ヨロコビ」をリーダーとするチームを組んで暮らしています。

「ヨロコビ」という感情がその人を幸せにするためにある、と言うのは分かりやすいですが、それ以外の感情も幸せにするためにあるというのは不思議な感じがしますね。でも、この映画を見ると、そのことがよく分かります。

人間は感情との向き合い方が大事です。

アンガーマネジメント(怒りのコントロール)では、「怒りを6秒我慢する」ことが勧められています。

皆さんもカッとなって言わなくていいことを言ってしまった、それで友達となかが悪くなってしまった、というような経験はありませんか?物に当たってしまったなんてこともあるかもしれません。

怒りの裏には別の思いがあります。寂しかったり、自分が蔑ろにされたという思いだったり。「インサイド・ヘッド」を見ると、怒りも大切な感情だと分かります。が、感情は人にぶつけるものではなく、自分で味わうものなのです。

カッとなったとき、6秒間まず数えてから、「なぜ自分は怒りを覚えたのか」を振り返ると、自分は本当はどうしたいか、が分かりますよ。友達に言われた言葉でカッとなったとき、同じような言葉を相手に言い返してしまいがちですが、「なんでこんなに怒りを覚えるのか。本当は仲良くしたいのにあんなことを言われたから傷ついたのだ」と気付いたら、「そんな言い方をされると傷つく」ということを相手に伝えてみる、などね。

今日は、「ヨロコビ」「ムカムカ」「イカリ」「ビビリ」「カナシミ」と言った感情は、その人を幸せにするためにあるというオススメの映画の話と 怒りのコントロール(6秒間の我慢)の話でした。

カレンダー

2024年4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30