0414 改めてリーダーシップについて考える

新学期のスタートで、新たにクラス委員になった人もいるでしょうし、
クラス替えで友人関係が変化したり、来週には生徒会執行部の役員選挙があったり、、と
4月は組織が変わる時期ですので、
「リーダーシップ」を題材に、今日はブログを書こうと思います。

むかしは、「リーダーシップとはリーダーになる人が持つべき資質」と思われがちでしたが
いまは決してそうではありません。
むしろ、多様な働き方や、多様な役割分担の世の中で、全ての人がリーダーシップを持つことが必要とされてきているように思います。

私自身は、校長ですから「リーダー」ですし、
企業で勤めていた際にも、4~50人の部下を持つリーダーであったのではありますが、
生徒時代はどうだったかと言うと、
中学1年生の時に一度だけ学級委員長をして以来、部長とか、生徒会とか、リーダーと名の付くものとは無縁の生活をしていました。
そう思うと、人生って不思議だなと思います。
皆さんも、今がリーダー的な役割をあまり担わない性格だからと言っても、将来は分かりません。

そんな私ですから、
社会人になってリーダーという役割を担うようになって、リーダーについて勉強したことがあります。
今日はそのことについて紹介したいと思います。

日本の心理学者が50年ほどまえに提唱した「PM理論」というリーダーシップ論があります。
PM理論では、リーダーシップは、「P(Performance function)目標達成機能」と、「M(Maintenance function)集団維持機能」という二つにより構成されると考えられていて、リーダーがPとMのどちらが強いかで、組織が変わっていくことを分析したものです。

Pの目標達成が強いリーダーは、「目標を達成するためにしっかりと計画を立てる」「メンバーを指導する」力があります。
ですので、チームとして結果を出しやすくなります。

Mの集団維持が強いリーダーは、集団の人間関係を良好に保ち、チームワークを強化する力があります。
「メンバー間の人間関係に対立がある場合などに、間に入って仲裁する」「1人1人を気づかい、頻繁に声をかける」ことができるリーダーです。

良い組織を作るにはPもMも強いリーダーであることが理想なのです。
もちろんリーダーがどちらから弱いのであれば、2番目や3番目に仕切る人がその力を補完できれば良いのです。

みんな、それぞれに自分の所属するクラスや部活動の中で、何かしらの役割を持っていると思います。
「このチームの目標を達成するには?」(P機能)
「このチームの人間関係を良くしてチームワークを強化するには?」(M機能)の2側面から、
自分のいる団体を眺めてみてください。

そういった視点を持って動いていくことが皆さんのリーダーシップ力を高めます。
クラスや部活で話し合いなどをするときに、今日の話を思い浮かべてもらえると嬉しいです。

カレンダー

2024年4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30