0318 令和3年度3学期終業式

本日、3学期終業式です。
体育館で終業式を行ったのは、実に2年ぶりでした。

表彰式を直接行うことができたのがとても良かったと感じました。

放送・オンライン(Googlemeet)・体育館、コロナ禍において様々な方法を試していますが、どの形が一番メッセージが伝わるか、
また生徒の皆さんからも意見をもらえると嬉しいです。

本日の私からの話です。

***************************
おはようございます。令和3年度が間もなく終わろうとしています。皆さんにとってどんな1年でしたでしょうか。コロナは12月ごろにもう収まったかなと思っていたのですが、まさかのオミクロン株の脅威で急拡大をしました。状況に合わせて何ができるか、ずっと人類が試されている2年間であるような気がします。

まず今日は皆さんに報告があります。冬休みに皆さんに取ったアンケートで体育館の3階の床をきれいにしてほしい、というものがありました。こちら、無事に工事が終わり、きれいな床になりました。

前にも伝えましたが、プールの工事については、大きな予算がかかるもので、実は無事に予算が取れたのですが、工事が終わるのは令和5年度になります。できることから、にはなりますが、皆さんからもらったアンケートに取り組んでいきます。ぜひまた声を聞かせてください。

さて、今日の終業式では皆さんに、ある数字の話をしたいと思います。1:30と88:30。何の数字だか想像がつきますか?これは、90分のサッカーの試合のなかで、ひとりの選手が「ボールを持っている時間」と「ボールを持っていない時間」の平均なのだそうです。

これは他のことにも通じることだと思っていて。高校生活の中で、皆の前で立って発表したり演技したりする時間は全部でどれくらいだろう、と思うと、このサッカーのボールを持っている時間と似ているのではないかと思います。
では、ボールを持っていない時間は何もしていないのかというと、違いますよね。ものすごく、動いて走っていますよね。そして考えています。どこに走れば仲間がパスを出しやすいか。どこにいれば、ディフェンスとして一番よいのか。そして、ミスをした仲間に、言葉をかけたり、良いプレーをした仲間に声をかけたり。

「88:30」に常に周りを見渡し、よく考えながら動いているから、1:30で活躍できる。また、88:30は、「自分以外の誰かを想う時間」でもあります。いよいよ47期生は高校生活残り1年、46期生も高校生活の3分の1が過ぎました。1:30に大きな成果をあげられる人は、残りの88:30で「全体を見渡しよく考えることのできる人」そして「よく動く人」、「自分以外の誰かのために動ける人」であると思います。88:30の動きかた、よく考えてみてください。

 今日は最後にどうしても皆さんに伝えたいことがもう1つあります。それはロシアによるウクライナへの攻撃のことです。人々が殺し合うなんて絶対にダメなこと、普段絶対に人間はそれを理解しています。その感覚がくるってしまうのが戦争のときで、日本も80年前は同じような状況下にありました。

 平和がいかに大切なことか、どんな状況にあっても私たちがそれを思い出せるように、教育があるのだと私は思っています。大人になると、自分のより知りたいことや、偏った情報が入りやすくなります。今、苦手な教科も含め、まんべんなく普遍的な原理を学んでおくことで、今後どんなことがあっても、普遍的な正義を忘れないことの土台になっていると思っています。ですので、高校生活の間、授業をしっかりと学び、平和の大切さを生涯胸に刻んで、大人になっていってほしいと皆さんには思っています。

 昨日合格発表と合格者説明会があり、4月からは皆さんと一緒にこの校舎で学ぶ49期生が入ってきます。また元気に新学年となった皆さんと会えることを楽しみにしています。

カレンダー

2024年5月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31