本日は令和4年度1学期終業式でした。
私からの話は、社会に出て身に着けてほしい力についてを中心に話をしました。
また、表彰式では、明日から3年ぶりの近畿大会出場の快挙を果たした女子バレー部の皆さんの、
インターハイ近畿大会予選ベスト8(180チーム中)の表彰と、
全国高等学校総合文化祭(文化部のインターハイと呼ばれる大会です)に出場が決まっている美術部の生徒の表彰を行いました。
明日から夏休みですが、たくさんの生徒が学校の講習にやってきます。
部活動も本格化します。
皆にとって思い出深い夏になりますように。
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令和4年度1学期終業式 校長からのお話
みなさんこんにちは。1学期も締めくくりとなりました。
この1学期は遠足や体育祭など、行事がすべて3年前と同じようにできた1学期でした。
特に体育祭では応援団を中心に、皆の素晴らしい力が見ることができて本当に良かったと思っています。
しかし、実は過去2年間も、吹田東では、体育祭や修学旅行など、単純な中止にはせず、形を変えながら何とか実施してきています。なぜ実施にこだわってきたかというと、行事が皆さんの力を伸ばすものだと思っているからです。
話は少し変わりますが、私は吹田東の校長になるまで、企業で働いており、たくさんの大学生を面接してきました。
特に大学生の採用の際にどんな力が求められていたかというと、「行事に取り組む力」と言えるのではないかと思います。
行事に取り組むなかでは企画力・発想力等が求められ、同時に、「それで本当にできるの?」という批判的思考力が求められます。
ただ批判して企画を潰すのでは全く意味がありません。その批判的思考力を持って、どうすれば良い企画になるのか、実行力や粘り強さに繋げるための力です。
そして人と関わるコミュニケーション力や統率力、何よりも大事な頑張るべき時にどこまで頑張ることができるか、という力がついてきます。人生はマラソンのようなものでなので、常に全速力でなくて良いのです。でも、踏ん張りどころ、頑張りどころで力を発揮できることが大切です。
なぜ私が皆さんに社会や企業で求められる力をつけてほしいのかというと、幸せな人生を送ってほしいから、その一言につきます。
さて、行事と言えば、今年の文化祭は1.5日開催となりました。
生徒会執行部と有志の生徒によるルールメイキングの会の活動の結果です。先ほど述べたような理由から、私はこの会を応援したいと思っています。
ただ、ここまでの道のりはとても大変なものだったと思います。
この動きは昨年12月の生徒アンケートに始まりました。今年度、文化祭と頭髪に取り組むと決めたものの、先生達との話し合いの中でたくさんの課題が見えてきて、「こんなに大変だと思わなかった」と本音が聞こえたこともありました。
集まり、議論を重ね、文化祭については生徒全員へのアンケートを再びとって、先生達へのプレゼンを実施。しんどかったけど、1.5日となった喜びは何倍にも上回るものだったのではないでしょうか。
しかし、ここからが本番です。一部の生徒や先生たちの頑張りだけでは行事は成功しません。文化祭の2日間化は、本当に多くの生徒が、アンケートで希望すると答えたものでした。私は吹田東高校は生徒の皆さんのやりたいことのできる場でありたいと考えています。今年の成功のため、また、来年に向けては、生徒全員で取り組んでいきましょう。
生徒全員で取り組むとは何をすることか。いま、1年生は総合探究で「21世紀型リーダーシップ」を学んでいます。
リーダーシップとは、リーダーだけではなく全員が発揮するべきもので、組織やチームが他者へ及ぼす影響力とされています。
その中で、実はこの3つはすべてリーダーシップ行動なのだという話もありました。掃除の時間に、②の人を手伝うことや、③の良くするために働きかける、以外にも、①のしっかりと自分の役割をこなすことも組織にプラスの影響力を及ぼします。
体育祭の応援団でも、団長やチーフの皆の活躍は、本当に素晴らしかったです。
でも、それだけではなく、関わる一人一人のリーダーシップ行動があったから、あれだけ素晴らしい演技になったのではないでしょうか。自分に今とれるリーダーシップ行動はこの中のどれか、意識しながら動いてみてください。
さて、コロナが再び流行してきています。くれぐれも、事故や熱中症に気を付け、健康に過ごしてください。そして何より3年生は受験に向けて最後の夏です。先ほど言いました「頑張るべき時にどれだけ頑張れるか」受験勉強はまさしくその力が試されるときです。皆さんにとってかけがえのない夏休みになるよう、そして2学期元気に皆で集えることを楽しみに、私からの話を終わります。