0615 2年生総合探究 ~若者の意見表明権

6月15日木曜日、2年生の総合的な探究の時間「現代社会をみつめる」は5日目を迎えました。

8人目・9人目のゲストとなるお2人は、NPO法人ブレーンヒューマニティの駒井さんと、大学生でありながらこども家庭庁の審議会委員を務める原田さん。

NPO法人ブレーンヒューマニティはこども若者の活動に寄り添い、居場所づくり事業や、政策提言を手伝うような活動もされています。
もともとは、震災後こども若者が「外に出て身体を動かしたい」と言ったからキャンプ事業を始めたり、ヤングケアラーのこどもたちが家でゆっくり勉強ができないという声を聴いたから学習支援を始めたり、とすべてこども若者の声で事業を拡大してきたそうです。

ボランティアである大学生スタッフが理事も務めており、事業計画立案や、職員の給与まで決定するというお話も衝撃的でした。

↑駒井さんの講演風景。
 高校での探究活動の支援もされているそうで、ほんとうにこども若者と探究活動のことが好きでいらっしゃるんだなぁと感じる講演でした。

原田さんは高校時代ヤングケアラーとして、ご家族を支えてきた方。自身がヤングケアラーだということも、最初は気づかなかったそうです。
高3のときにボランティアがしてみたいとNPO法人ブレーンヒューマニティの門をたたいたことをきっかけに、今では、ヤングケアラー施策を市に提言したり、大好きなスケボーをやる場所が市内にない、だから若者が道路でスケボーをしてルール違反だと言われる、ということを市の職員の方と対話し続け、スケートボードパークを試しに運営してみる、という事業などにも関わられています。

このスケートボード事業を始めるにあたっては、高校生・大学生だけでNPO法人を作られたそうです(NPO法人ASKという団体です)

↑原田さんの講演
 「迷ったら面白い方へ」で探究活動と呼ばれるように、とスライドにはあります。
 市への活動も「探究活動」ですね!それらを続けた結果、今では20歳で国(こども家庭庁)の委員となられています。 

最後に私の方から、原田さんが市に対してされているような活動を、皆が3年間過ごす学校に対して行うのが「ルールメイキング活動」だという話をしました。
提案して終わり、要望だけ言って終わり、では、なかなか前に進みません。
より良い学校づくりは、生徒と教員の協力のもとにおこなれます。
私たちもなるべく生徒の意見表明権を大事にしたいと思いますが、形にしていくところはぜひ一緒に取り組んでほしいと思っています。

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